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12月08日-04号

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  1. 岡谷市議会 1993-12-08
    12月08日-04号


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    最終取得日: 2021-08-10
    平成 5年 12月 定例会(第6回)     平成5年第6回岡谷市議会定例会会議録(第4号)                         平成5年12月8日(水曜日)●議事日程 ▲日程第1 一般質問          ------------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第1 一般質問         23番   山崎芳朗君          3番   宮坂健吾君          8番   野溝道子君         24番   片倉万吉君          ------------------●出席議員(25名)          1番   梅垣良男君          2番   小松 稔君          3番   宮坂健吾君          4番   八幡益晴君          5番   今井友吉君          6番   原  宏君          7番   片倉久三君          8番   野溝道子君          9番   加藤レイ子君         10番   林 光一君         11番   田中親雄君         12番   山田一久君         13番   宮坂清海君         15番   今井密子君         16番   清水隨豊君         17番   林  稔君         18番   三井正二君         19番   林 公敏君         20番   宮崎福二君         21番   花岡三郎君         22番   増沢千明君         23番   山崎芳朗君         24番   片倉万吉君         25番   山田拓男君         26番   堀内一光君          ------------------●欠席議員(なし)          ------------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者         市長       林 泰章君         助役         建設部長     小松幸雄君         事務取扱         収入役      林 正茂君         教育長      齋藤保人君         企画部長     鮎沢茂登君         総務部長     武井康純君         民生部長     橋爪茂雄君         福祉部長         兼福祉事務所長  中島英光君         経済部長     横内啓吉君         都市開発部長   阪口進一君         水道部長     高橋清志君         消防長      山田丈夫君         監査委員     林 義弘君         教育次長     笠原直行君         岡谷病院長    草間昌三君         岡谷病院事務長  中原寛毅君         塩嶺病院長    奈良田光男君         塩嶺病院事務長  堀田 貢君         企画課長     小松敬明君         秘書課長     中沢 進君         庶務課長     小口晴敬君         財政課長     藤森武男君         土木課長     武田 勝君         都市計画課長   山岡徹三君         監査委員         事務局長     中村高康君         ------------------●議会事務局職員出席者         局長       折井弘育         次長       根津忠司         庶務主幹     矢ケ崎千鶴雄         議事主幹     青木孝雄          午前9時30分 開議 ○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。         (「議長、議事進行について」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 林 稔君、議事進行について。 ◆17番(林稔君) 17番 林 稔です。 去る6日の私の湯殿山シェーンブルクの森に関する質問に対して企画部長の答弁があったわけですが、そのときの経過を若干申し上げますと、シェーンブルクの森のあの予定地の土地を売却する契約を延期する理由について、長野県の景観条例ができ、それに基づく岡谷市の景観形成基準とか、土地利用計画、用途地域など、そうしたものが決まってから、それと整合させて話を進めたいというお話が以前にあったわけですが、答弁の中では、既に株式会社シェーンブルクの森が長野県の方と整合するように調整をしているような答弁があったわけです。それでいきますと、岡谷市の景観形成基準前に既にもうそうした協議が行われているというふうに理解をされてしまうわけで、売買契約を延期した理由からすると大きな違いがあるのではないかということで3回ほど質問をしましたが、お答えをいただいた内容では、その辺が十分理解できるように解明されているとは思えないような感じがいたしましたので、議長において議事録を精査の上、善処されたいと思います。         (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(片倉久三君) 宮崎福二君、議事進行について。 ◆20番(宮崎福二君) 20番 宮崎です。 一般質問は議員がそれぞれの立場から市政全般について質問をしているわけで、理事者側におきましても、市側におきましても誠意をもって答弁をしていただいておりますけれども、事前に通告制になっておりまして、それぞれの部署で調査、また、議員の質問に対して答弁をつくっていただいておるわけですけれども、さらに、そういった点で議員の質問に対して受けとめられないような形の答弁であっては、ちょっとうまくないような気がいたしますので、さらに誠意をもって答弁をしていただきたいということを議長において要望していただくようにお願いします。          (「議長進行でないのか」と呼ぶ者あり) ◆20番(宮崎福二君) 議長において善処いただきたいということです。 ○議長(片倉久三君) ただいまの林 稔君の議事進行については、後刻、精査をいたします。 宮崎福二君の議事進行につきましては、答弁に食い違いがございましたか。 ◆20番(宮崎福二君) 要望です。 ○議長(片倉久三君) ないですね。 それでは、お聞きをしておきます。         ------------------ △日程第1 一般質問 ○議長(片倉久三君) 日程第1 昨日に引き続き一般質問を行います。 山崎芳朗君の質問を許します。         〔23番 山崎芳朗君 登壇〕(拍手) ◆23番(山崎芳朗君) 23番 山崎芳朗でございます。通告順に従いまして一般質問をいたします。 1番、平成6年度予算編成方針についてでありまするが、これは幾人かの御質問に対しまして御答弁をいただいておりますので割愛をいたしまするが、要望だけ、いたしたいと思います。 景気は夏以降、一段と悪化をいたし、不透明で大変深刻な状況であります。さらに金融機関が抱える不良債権の償却の問題、また株価の不安定要素と、景気を冷え込ませる状況のもとで来年の予算編成は非常に厳しく大変と思います。財源確保には細心の読みの中で十二分に力を入れていただき、重点事項遂行に努めていただくとともに、住民要望にこたえ、きめ細かな行政サービスを低下しないようお願いを申し上げて要望といたします。 2番、不況下の市内企業の実態について。 出口が見えなくて長引く不況が働く人々の職場を脅かし、雇用不安が広がり、今後一層悪化するのは避けられないと言われております。10月時点での全国的な完全失業率は 2.7%で、5年8カ月ぶりの高水準で、有効求人倍率は 0.6倍で、これも6年4カ月ぶりの低い水準とのことで、働きたくても就職先が少なく、雇用情勢の前途は極めて厳しいのが現状であると報道されております。諏訪地方においても、この夏、チノンが希望退職を実施し、それに続いて三協精機が業績悪化のため希望退職を募集する方針を打ち出しました。合理化計画に基づいたとはいえ、関連会社を含め地域経済に与える影響は小さくないと思います。 そこで(1)雇用の実態について。市内企業の雇用調整により人員整理をされた人は10月まで 173人で、前年度とほぼ同じようであると御答弁がありました。私は今後ますます雇用情勢が悪化すれば、残業の規制強化、配置転換、出向、一時休業、希望退職、解雇等がふえてくることが想像されます。また、経営環境に対応するため、事業内容や業務の見直しを進めようとする企業が多くなることと思います。以上のような状況を考えると、今後、終身雇用の考えは相当崩れてくると思いますが、いかがでしょうか。そして賃金体系は年功序列型は大幅に縮小され、能力主義中心の体系に移行されると思いますが、どうでしょうか。この2点について御見解をお尋ねいたします。 (2)雇用調整助成制度の活用について。市内でこの制度を利用した事業所は16社あるとの御答弁でありました。解雇や倒産による失業を防ぐのが目的のようですが、長引く不況により今後、利用する事業所は増加傾向になるのではないかと思われます。ましてや、このような情勢が消費者心理を冷やし、景気の足をさらに引っ張るということになると私は思うわけでございます。当然、懸念をいたすものでございます。国においても助成率の引き上げをいたし、中小企業への支給基準の弾力化を一層進めているようですが、助成率は現在どのくらいでしょうか。 次に、岡谷市の制度資金ですが、10月より貸出金利を 0.5%引き下げて中小企業振興のために10種類の資金を用意してありまするが、今日の景気低迷の中で、前年度に比べて貸出状況はどのようになっているか、お尋ねをいたします。 3番、減反緩和策について。 全国の減反面積は60万haに緩和され、長野県下の緩和面積は 1,640haと聞いております。米の緊急輸入をしなければならない事態を見れば減反緩和による増産は当然と思いますが、計画どおりに果たしてできるのか難しさもあると聞いております。現に、ここ2年間の減反緩和は目標を達成できなかったようでございます。今日、高齢化など担い手不足、そして、くるくる変わる農政への不信。現状は、米より収益性の高い野菜、花卉等に転作をして定着をしているのが現在の状況でございます。水田の復田はなかなか容易ではないと考えられますが、いかがでしょうか。また、市内の減反緩和面積はどのくらいでしょうか。2点についてお尋ねをいたします。 4番、姉妹都市交流の促進について。 今日まで、まちとまち、団体と団体、そして人と人とが理解された節度ある交流がなされ、大小あろうが実り多き交流があったと思っております。今後とも節度を持って、自覚ある対応のもとで、ますます深き交流を続けていかねばいけないと思っておるわけでございます。国内姉妹都市は富岡市、玉野市、東伊豆町、2市1町であります。締結以来振り返ってみれば、それぞれ節目が感じられます。来年で富岡市は23年目、玉野市は15年目、東伊豆町は10年目となります。私は今回、スケートの森の整備が来年完備される記念としまして、すばらしい立派な施設を見学されて、新たな深い交流と理解を持たれることも意義あるものではないか、かように思うものでございます。完成の機会に、ぜひとも姉妹都市の方々の御招待の計画もよいではないかと私は思うわけでございまするが、御見解をお尋ねをいたします。 5番、湖畔公園整備について。 今、湖畔公園のいこいとやすらぎのゾーンが平成7年度完成を目指して整備事業が進められております。市民も地元も早い完成を望むとともに開放に期待を寄せているものであります。今回、長野県下で唯一の皇太子殿下成婚記念公園に選定され、記念にネムノキが植樹されました。諏訪湖を眼前に控え、四季それぞれの中で安らぎと憩いの場を求めることができる貴重な公園となります。また、県内外から訪れる機会も多くなるのではないかと期待を寄せているものでございます。 そこで、(1)湖上噴水計画の内容について。皇太子殿下成婚記念公園に選定されたことで、記念事業として諏訪湖の中に大噴水施設を建設する計画のあることが報道されました。それによれば、揚水の高さは30m~50mぐらい上げたいとの意向のようでございまするが、水門より前方、沖合のところへ設置する計画のようでございますけれども、市民も、また地元も強い関心を持って実現に期待をしているところでございます。完成も年度内とのことのようでございまするが、もう少し内容の具体的な計画をお尋ねしたいと思います。いかがでしょうか。 (2)人工なぎさについて。この人口の口の字が違っておりますので、工業の工に御訂正をお願いいたしたいと思います。 前々から護岸のコンクリート壁や波返しの構造は諏訪湖との親水性に欠け、また、公園としても配慮に欠けてはいないかとの声も聞かれております。最近、諏訪建設事務所も護岸は自然に近いなぎさを計画されているようでございます。そしてまた、各方面の御意見を聞く中で、人工なぎさの拡張工事を諏訪市渋崎地区で始めたようでございます。自然との共生を目指した取り組みとして関係の皆さんより、配慮された計画であると喜ばしいことだと言われております。岡谷市の湖畔ばたの一部、階段護岸は別として、オアシス広場前の船着き場から塚間川河口西口の船着きまでの間の船返しの部分だけでも人工なぎさに改良をお願いするものでございまして、特に子供の遊び広場もあるし、親子ともども水辺で遊ぶこともできるし、皇太子殿下成婚記念公園として最もふさわしい場所ではないかと思うわけでございます。ぜひとも実現されんことをお願いいたしますが、御見解のほどをお尋ねをいたします。 (3)ブロンズの配置については、構想及び計画が先のようでありますので割愛をいたしたいと思います。 6番、選挙費用の一部公費負担について。 昨年12月の公職選挙法の改正により、県下各市において選挙用自動車に係る費用、またポスター等の条例化をして公費負担をした市が長野市、更埴市、佐久市、飯田市の4市であります。この12月定例会に議案として出す市が伊那市であり、また、上田市も提出の予定と聞いております。大町市は来年3月定例会に提出の方針で準備を進めているとも聞いております。そうなると県下17市のうち約半数近い市が条例化されてくるわけでございますけれども、岡谷市も再来年、市議選、市長選があるわけでございます。市としては検討課題とするお考えはいかがなものか、その点、御見解のほどをお伺いいたします。 以上、壇上からの質問を終わりといたします。 ○議長(片倉久三君) 山崎芳朗君の質問に対する答弁を逐次求めます。 経済部長。         〔経済部長 横内啓吉君 登壇〕 ◎経済部長(横内啓吉君) それでは私の方から2点のお答えを申し上げたいと思います。 まず、2番の不況下の市内企業の実態についてのところで3点、質問をいただきましたので逐次お答えを申し上げます。 まず、日本の賃金体系の中で終身雇用と能率給に関連をいたしまして御質問をいただきました。 深刻な不況に加えまして急激な円高が進行しておりますけれども、企業の海外展開、あるいは事業の再構築が進みます中で、大企業中心に終身雇用あるいは年功序列賃金等日本型経営を見直そうとする動きが始まっていることは新聞等でも既に報道をされておるところでございます。このような動きが市内企業に今後どのように影響してくるのか、現時点でははっきりと言えませんけれども、日本の経済社会構造が大きな変革の時代に差しかかっているものと思っております。 それから、2番の雇用調整助成金のところで2点質問をいただいてございます。助成率の話でございますが、現在の雇用調整助成金の制度の中では、休業の場合の賃金あるいは出向の場合の賃金等が定まっておりまして、休業の場合の賃金に対します助成率は中小企業の場合には4分の3でございます。それから出向の負担につきましては、これも同じく4分の3になっております。限度額がございまして、1日の限度額が 9,040円ということになっておるものでございます。 それから、制度資金の利用状況につきまして御質問をいただきました。10月末現在で、岡谷市の制度資金貸付決定状況は件数で37件、融資額で2億 9,800万円ほどでございます。長野県の制度資金では件数が 102件、融資額が約8億 800万円ほどでございます。長野県と岡谷市と合わせまして昨年同期と比べてまいりますと、件数で86.3%、融資額では60.3%となったものでございます。また、用途別に見てまいりますと、運転資金では件数が 118%、融資額で 148.7%ということになっております。設備資金では件数が52.6%、融資額で30%でございます。昨年に比べまして運転資金は額で50%近く伸びておりますが、設備資金が急減をしておるところでございます。 3番目の減反緩和策について2点の質問をいただいてございます。 減反関係事業では平成5年度から3カ年間を水田営農活性化対策事業として取り組みがなされておるところでございます。今年度の転作面積は、平成4年度に比べまして 6.5ha減で65.2haとなっておりますが、達成率は 106%となるものと思います。来年度は今年度に比べまして 0.3ha減の予定でございまして、64.9haとなるものでございます。来年度も農家の皆様の御理解と御協力によりまして転作目標を達成したいと考えております。減反政策に対応いたしまして岡谷市では今まで野菜、花卉、果樹を取り入れました付加価値の高い複合経営に転換をしてきておるところでございます。今後におきましても生産者、関係団体と連携をいたしまして都市型農業の振興に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 私の方から2点ほどお答えを申し上げます。 第1点は、姉妹都市の件について御質問いただきました。 私も先般、玉野市の新しく御就任いただいた市長さんのごあいさつをいただいたり、東伊豆町の町長さん、それから富岡市の助役さん初め皆さん方が、ここ太鼓祭りから選挙後のごあいさつをと岡谷市にお越しをいただいた折々に、非公式にはいろいろなお話し申し上げているんですけれども、私どももそうでありますが、姉妹都市との交流にかかる経費というのは年々加算されてくる。 2つ目には、いずれの姉妹都市の締結の折にも申し上げてきたことですが、むしろ行政と行政との交流が主たる目的ではなくて、民民交流をむしろ柱にしてお互いの両市の発展のために建設的な交流をしていこうということが、私が締結の折にごあいさつを申し上げたことでもあり、私どもはそれを基本姿勢にして、いずれの姉妹都市との交流にもその意を大きく逸脱して姉妹都市交流をいいことにして飲み食いの会になってしまったり、旅行のための口実になってしまったりすることは厳に慎むべきであるということで、いずれの首長さん方にもその意を御了解をいただいておるところでありますが、スケート場の建設を広く姉妹都市のみならず全国の関係団体、関係市町、願わくば世界に向かってアピールしていきたいということは、これは私どもの本音の部分であります。しかし、それがゆえに姉妹都市を、スケート場を見せるから出てこいというやり方が果たして適切な交流のあり方かどうかということには、私には迷いがあります。先般、東伊豆町との交流では、東伊豆町では子供たちがみんな箱根へスケートにわざわざ町費を使って行っているから、もし岡谷市に実現ができるなら、ぜひ何かの交流の機会に子供たちをぜひリンクで滑らしてもらえないかという、こういう御要望に対してはもとより私どもはその意にこたえていきたいというふうに思っております。玉野市、富岡市さんについては今、特別にそういうお話を具体的には申し上げておりませんが、いずれも関心をお持ちのことは確かですが、富岡市は、まず日本で北海道、長野県に次ぐ第3番目のスケート王国ですから、当然、日光から始まって大きなスケート場も持っておられますから、スケートの交流をするという点では、今でも長野県と群馬県は極めて激しい競争をしている県ですから、長野県に、ほとんど群馬県を代表する選手は長野県で合宿をやっておりますから、この交流はいいんですが、児童交流もしくは民民交流の面で富岡市さんをお招きして、わざわざに岡谷市のリンクにということが果たしてどれだけ富岡市さんの御理解を得られるかは、これは疑問です。それから玉野市さんの場合には、先般の市長さんのお話ですと、大変、山と雪と氷には、温かい所ですから深い関心を持っておるということから、これも何かのついでに、例えば市民号だとか今回あったような--私どもがお招きした信州博にこちらに見えるとか、もう終わったことですけれども、そんなようなことを兼ねながら見える皆さん方にスケート場の利用を開放していくということは、これは私は考えていきたいと思っていますが、オープニングセレモニーの折に、3姉妹都市を招待するということは少し私は時間をおかりいただかなければ、きょうのところでお答えを申し上げる段階には至っておりません。いずれにしましても、事務的なお打ち合わせをさせていただいたりしながら、そのことについて考えていきたいと思っています。私どもがこのことで御招待を申し上げることは、今度それぞれのまちのいろいろなことに御招待を受けることになりますから、かなり官の色彩の強い交流に歯どめがきかなくなるのかなという心配もしておるものですから、できるだけ、その辺は慎重にやってまいりたい、さように思っております。 それから、湖畔公園整備のところで、噴水のことは開発部長から御説明を申し上げます。 それから人工なぎさについては、御指摘いただきます点も含めて、波返し、船返しのところを軸にして今、人工なぎさの点では、もうかなり検討が詰まっております。岡谷市はやっていきたいという立場で県と建設的な協議をしております。 それから、選挙費用の一部公費負担について御質問をいただきました。今、国会の議員の先生方の選挙のことは国会で議論されていて御承知のとおりです。それが地方自治体に対して選挙公営制度導入に伴う条例制定を、これはできる規定であって、どうでもしなければいけないという規定ではありません。ちなみに、どのくらいの費用がかかるかを幾度か積算してみましたが、2つの方法で選挙費用というものが算出されていくであろうと思っておりますが、例えば1つは選挙の自動車。選挙運動用の自動車ですね。その積算の論拠をどこに求めるかということで論議をやっていくと、例えばハイヤー方式で考えたり、また、自動車の借り入れ、燃料代、運転手の雇用というように考えていくと、大体7日間の選挙が行われるとすれば、車の費用だけでも、およそ21万 4,200円から36万円くらいの幅のところになるだろう。ポスターの作製の公営化については大体15万 3,000円くらいになってくるであろうし、選挙公営に関する、今度は市負担として市長選と市議選を見ていきますれば、何人立候補するかによっても大変変わってきますが、市長選でも約▼70▼万円から▼100▼万円くらい、2人がやったとしてですよ。3人になれば、それにまだ1人頭の経費が加算されてくるわけです。市議会議員さんの場合には、例えば30人立候補するとして計算していけば、方式によって一番安い値段でも 1,100万円ぐらいかかりますし、ハイヤー方式でいけば 1,500~ 1,600万円くらいかかるわけです。それにまだ、今度は今、行ってる葉書の無料化の市負担がかかってきますから、何だかんだ入れてまいりますれば大変大きなお金になってくる。私は国の選挙に関しても、いささか疑義を感じているんですが、公費で選挙までやってもらわなければいかんのかという点では、私はまだ自分の結論は得ておりません。いささか抵抗を感じますね。その部分では、県下各市がそういうことができるようになりましたから、条例さえつくればできるということになりますが、さて、その条例化を進めていくことの是非は、私は民意にもかなりの議論が出てくるのではないかなというふうに感じておりますし、私自身は積極的に選挙の公営費用使用に関する条例は、今のところはまだ結論を出すに至っておりません。したがって、現在のところは極めて消極的にこの問題をとらえているというふうにお受けとめをいただければありがたい、かように思っております。 ○議長(片倉久三君) 都市開発部長。         〔都市開発部長 阪口進一君 登壇〕 ◎都市開発部長(阪口進一君) 御質問のございました湖畔公園の湖上噴水計画についてお答え申し上げます。 湖上噴水は皇太子殿下御成婚記念の施設の1つといたしまして、自然を慈しむ御夫妻と諏訪湖浄化を象徴する湖上噴水を設置いたしまして、諏訪湖の新名所と言えるような景観を創出したいと考えております。 位置でございますが、水門付近で諏訪湖が狭まりまして下浜側、湊側の両岸と水門の管理橋、遊歩道でございますが、が湾的な形状となっております。その中心に噴水を設置したいと考えております。位置的には、両岸と水門からは 100m~ 120m離れた位置を考えております。高さでございますが、中心に上がる直上噴水は周辺の景観との兼ね合いを考えまして、高さはおよそ30m~40m程度と考えております。また、風による飛散範囲に応じまして、風の強さにより高さ調節ができる機構で計画しております。 今後の予定でございますが現在、鋭意、設計の作業を進めております。できるだけ早期に着工いたしまして、平成6年度には噴水開始をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山崎芳朗君、2回目の質問を許します。
    ◆23番(山崎芳朗君) 23番 山崎芳朗です。 雇用の実態と雇用調整助成制度は、これは一体として私は考えているわけでございますけれども、こういうような行政の中においては、やはり少数精鋭主義型を目指して能力主義を重視していくような、そういう体制になっていくのではないか、かように私は思うわけでございまして、今後、企業が雇用を維持していく上においても、ある程度の忍耐力も限度に来ているのではないか、かように私は思っているわけでございまするが、その点、もう1度お答えを願いたいと思います。 減反緩和策についてでございますけれども、大体わかりました。ただし私、市長さんにちょっとお伺いをいたしたいのは、きょうの新聞の報道によりますと、ついに政府においては米の部分開放を事実上受け入れざるを得ないような決断をしたわけでございまするが、内容は米の関税化を6年間猶予し、その間、国内消費量の4%ないし8%の一部輸入をするというようなことでございまするが、過去、この問題においては国会において3回決議をいただいておるわけで、米の自給堅持を求めておるということでございまするが、この米市場開放に対して市長さんの御見解を承りたい、かように思うわけでございます。 姉妹都市交流の線においては、特に民民交流の多いのは東伊豆町でございまするが、先ほど市長さんのお話の中には、子供たちの誘致というものを考えておるようでございますけれども、その点において私も賛成でございますので、どうかまた時間をじっくりかけながら御検討されんことをお願いいたします。 また、富岡市においても来年は市制施行40周年でございまして、それらの点も関連する中で、ひとつまたお話し合いの上、ぜひとも何かの機会を見て御来岡のほどをお願いしておきたいと思います。もちろん玉野市においても同様でございます。これはお願いでございます。 湖畔公園整備についての市長さんの御答弁の2)の人工なぎさにおいては、やっていただくという御回答をいただいたわけでございまするが、大体、年度はどのくらいの線において完成を見ているか、ひとつお願いをしたいと思います。 湖上噴水計画の件においては、ぜひとも立派なものをつくっていただくように、そしてまた、申し述べたいことがおくれましたが、照明も当然周りにつくだろうと私は思うわけでございます。そういう点において、あそこの漁業関係との問題もまた絡んでくると思いますけれども、その点においても十分御相談されんことをお願いをいたしたいと思います。 選挙費用の一部公費負担については、十分また時間をかけて御検討されんことを、これは要望としておきます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 山崎芳朗君の2回目の質問に対する答弁を求めます。 経済部長。 ◎経済部長(横内啓吉君) それでは、2番目の雇用の関係で御質問をいただきましたので、お答えを申し上げます。 企業を存続いたします中で、経営者の皆様が今、盛んに取り組まれなければいけないという1つに固定費の削減ということが大きな課題として出てまいっております。内容はいろいろあるわけでございますけれども、その中でも人件費のコストに与える影響というものが大変大きいというふうに言われるわけでございまして、ただいま御指摘のございました少数精鋭主義、能力給というようなことは、そういう形の中で十分に検討が企業者自身のところでなされておる部分でございまして、先ほどもお答えをいたしましたように、既に大手の動き、あるいは中小へも当然、経費の面で事業者の皆様が考えられる部分だと思いますので、そういうような影響が地域では具体的にわかりませんので、具体的にはお答えをいたしませんでしたが、流れとすれば、そういうような検討は十分それぞれの事業者のところでなされておるというふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 2番目の2回目の御質問お答えする前に、さっき選挙費用のところで、選挙公営に伴う市費負担のところで市長選の場合▼70▼万円~▼ 100▼万円と言いましたが、けたが1つ違って70万円~ 100万円ちょっとです。議会の方は 1,100万円~ 1,500万円~1,600 万円で間違いないです。それだけ答弁を訂正させてもらいます。 それから、減反緩和策のところで米の部分開放について御質問いただきました。 私の考え方はもう終始一貫、米は少なくとも我々日本人の主食ですから、自給自足できる体制を常に確保するという点では、その部分に係る開放は基本的には行うべきではないという立場は変わりありません。ただ、これが外交上の問題や、他の施策に絡んでくるだけに米の問題のみで、この答えが出るかどうかは、これは政府が一定の見解を出すべき内容ですが、我々の食生活の基本をなすそのお米が、少なくとも今後、各国間の生存権をかける大きな闘いの道具に使われるようなことがあったのでは、だれがひもじい思いをするかといえば日本人がひもじい思いをするのであって、他の国がこのことにいささかも苦しみを分かち合うことにはならないわけですから、そのことは日本の国は第2次世界大戦前から今日までの間にいやだというほど体験してきているはずですね。 私は少なくとも主食たる米が、我が国内の国土の中で最低必要限のものが確保される農業政策が確立された上に、そのプラスされる部分の加工米等に関する問題が、やむを得ぬ事情でもってこれが輸入もしくはそれにかわるべきものに変わってくるのは、これはやむを得ないとして理解しなければならない部分もあるのかもしれません。しかし、主食の米そのものが確保できないような農政をやっていて、それをすべて外からの輸入でもって今、食を満たすことができても、今後にわたって食を満たすという保障はないわけです。私は慎重論は今になっても変わりありません。そういう意味で御理解をいただきたいと思っています。 それから、湖畔公園整備計画のところの人工なぎさのところで、いつごろに、また、いつごろ完成するかということで御質問をいただきました。平成5年、6年度で緑の水辺整備事業が計画策定されるということで、今年度、試験的には渋崎、高浜等で今、人工なぎさを実施しているのは、議員さんの御質問の御指摘のとおりです。それから岡谷市下浜側につきましても、早ければ今年度のうちに県の補正予算がつけば、一部これに手をつけることが可能ではないかというふうに期待を申し上げているのですけれども、まだ、そのことが定かにはなっておりません。私どもは、これは県事業でやることですから、一日も早くに岡谷市側の水辺をできるだけ人工なぎさにしていただきながら、湖畔公園のスタンスと諏訪湖のあり方とが一致した環境整備事業として、湖畔公園の整備と人工なぎさの問題が連動してこれが完成されることが望ましいという立場に立っています。 完成時期については、今お答えがもとよりできるものではありませんが、場合によっては平成5年度のここで行われる補正予算で、もし県がこれを認めて県議会を通過しますれば、実現は今年度から始まるということで御理解をいただければと思っております。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(阪口進一君) 噴水の照明の件でございますが、現在、照明とか形状を含めて技術的な検討をしております。どちらにいたしましても、漁協さんとはこれまでも協議をさせていただいております関係上、今後とも協議を続けさせていただきたいと思っております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山崎芳朗君、3回目の質問を許します。 ◆23番(山崎芳朗君) 23番 山崎芳朗です。ありがとうございました。 以上をもちまして一般質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 山崎芳朗君の一般質問を終了いたします。 宮坂健吾君の質問を許します。         〔3番 宮坂健吾君 登壇〕(拍手) ◆3番(宮坂健吾君) 3番 宮坂健吾であります。 今議会における一般質問もいよいよ終盤を迎え、早くも12月8日となりました。顧みて本年は大変厳しかった年であり、それだけに市長さんを初め市民の皆さんがそれぞれのお立場で一生懸命に頑張ってこられた1年でもあったかと思います。こうした不安の中で迎える新年ではありますが、どうか我がふるさとに大きな夢と明るい希望の開ける年であれかしと祈りつつ質問に入らせていただきます。 それでは、お手元の第1問、新年度の経済動向の見通し並びに対応の実態と決意についてであります。 これにつきましては、本日までに関連する市長さんの御答弁をしっかりと拝聴いたしましたので、その意を得ることができました。ともあれ、深刻化の中で近く迎える新年度であります。ぜひ、不退転の決意をもって対応していただくことをお願いを申し上げまして第1問は終わりとさせていただきます。 第2問、都心地区等の開発についてであります。 潤いのあるまちづくりを目指す岡谷市の後期基本計画において、際立って早急な着手に切実な願いと要望が寄せられているのは、いわゆる都心地区開発整備事業であります。このため、12月に予定されていたA地区の事業計画決定に地元の皆さんはもとより、市民ともどもに多大の期待と重大な関心を持っていたところであります。しかるに過日、事業認可の上で極めてウエートが高いと思われる事項を未定とし、年内の認可困難とする旨の新聞報道に接しました。市は事業のおくれを認め、できるだけ早く進めるとのことでありますから、その対応に心から期待しつつも当面、切なる要望として寄せられた事項に絞り、率直な御所見を賜りたいと思います。 1つとして、東急出店に対する気がかりは全くないのか。2つ、アミューズメント施設について。この2点は、いずれも先番議員の答弁で了承いたしましたが、私は危惧の毎日を送る現地の皆さんへの情報不足を痛感いたしますので、この際、早急な行政の配意を強く要請しておきたいと思います。 次に、一日一日が気がかりな現地には、工事を切り離してでも一日も早く手をつけてほしいとの切なる要望がありますが、この対応についてはどうか。 3番といたしまして、駅南土地区画整理事業の現状と今後の事業進捗のめどについて。以上の諸点についてであります。 続いて第3問、教育機器の整備充実についてであります。 私は過日、同僚議員ともども教育長先生の御配意により、市内中学校での英語とパソコンの授業を参観させていただく機会を得ました。率直に言って、戦前の教育しか受けていない私はただ目を見張るとともに、いよいよ国際化社会、高度情報化社会といった新しい時代の到来を目の前にした教育の現実をかいま見る思いに駆られました。ここに改めて、過ぎる年、至難を超え各校に英語教師の配置を断行されました当市の英断と配慮に深く敬意を表してやみません。 ところで、パソコン授業は講義式とは違い、生徒一人一人が直接機器を操作することによって学習が進められていくのではないかと思いますが、現状は生徒3人に1台の配置であります。熱意ある現場の先生方のお話をお伺いするまでもなく、一日も早い機器の充実強化の必要性を痛感いたしました。御承知のとおり、現下の厳しい財政危機の中にあっても、日一日として新しい時代が迫りつつあります。この現実を直視するとき、今こそ英知を結集し、せっかく優秀な先生方に恵まれた生徒の一人一人が、貴重な時間を精いっぱい学習が受けられるよう英断が配されてしかるべきではないか。当市行政運営の基本指針、後期基本計画教育関係の高度情報化社会対応施策に生徒の育成を図るため機器の整備充実を明示しているゆえんもここにあるはずであります。ともあれ、あすの岡谷市に思いをいたすとき、一日も早い配意を願ってやみません。この際、現状の学習に対する功罪の実態とともに、本質問に対する教育長先生の大英断と確固たる御決意のほどを率直にお伺いをいたします。 第4問、パイロット自治体に期待する諏訪湖浄化についてであります。 有史以来、私たちが受け継いできた美しい諏訪湖は、諏訪人にとってはかけがえのない貴重な資源であります。しかし、不幸にも私たちの世代に汚染させてしまったことの現実は幾ら悔やんでも悔やみ切れるものではありません。幸い、行政は住民の一日も早いよみがえれ諏訪湖よの願いを受け、このほど、いち早く諏訪湖浄化施策として下水道事業の整備について全国でもまれな広域申請をされた結果、パイロット自治体の指定が受けられた由でありますが、新聞報道では、認可は要望の一部のみにすぎなかったようであります。そこで常に一日も早い諏訪湖浄化を悲願とする20万人諏訪人の先頭に立つ行政に以下3点ほどお伺いをいたします。 第1点、浄化諸施策のうち、とりわけ各行政の進捗度にアンバランスが見られる下水道事業を特に選定されたのはなぜか。 第2点、今期対応のメリットをどのように評価されるのか。 第3点、せっかくの地方分権特例制度でありながら、財政的な利点がほとんどなく、特例措置にも限界があるなど、このたびのパイロット自治体の実態はまさにその制度の精神にもそぐわないとのそしりがある中で、一体、行政は今後国に対しどのような積極対応を配慮して、私たち地域住民の切なる願いと期待にこたえていただけるのか、今後を展望した所信披瀝についての3点であります。 第5問は、第25回を迎える岡谷太鼓祭りについてであります。 当市の後期基本計画観光振興施策に、太鼓祭りなどイベントの充実、岡谷太鼓の育成強化、太鼓練習場の確保の検討が明示され、観光イベント施策として当市が太鼓祭りにかける旺盛な覇気と期待をここに見る思いがいたします。この太鼓祭りも、来年度は数えて第25回目の意義ある節目を迎えることと相なり、暑い夏の夜の風物詩として、20有余年の歴史を経てようやく市民の間に定着したとの感を深くいたします。このため、当市はこれを市民祭として位置づけ、ふるさとの祭りと銘打っていますが、長い間会場の片隅でこの祭りを見詰め、また一時は企画にも直接参画させていただいた一人として、よくぞこれまでに育てたとの感を深くし、関係者各位に敬意を表してやみません。しかし、熱気あふれる市民祭であり、ふるさとの祭りとして見るとき、いまいちの感もぬぐえませんので改めて、この祭りに対する行政の所見について2~3お伺いをいたします。 その第1点、一体に行政が言われる市民祭とは、ふるさとの祭りとは何か。 第2点、市民祭であり、ふるさとの祭りである太鼓祭りの現状をどのように評価されておられるのか。 第3点、この祭りのサブタイトルは「日本の屋根から世界に響け」であります。ここで自己宣伝するつもりは毛頭ありませんが、当時、私の「日本の屋根から」に小口大八さんが「世界に響け」と続けて採用され、これで一躍、岡谷の太鼓は世界に響くことに相なりました。これぞ世界に響く太鼓のまち岡谷にふさわしい市民祭であり、ふるさとの祭りであるとする覇気と自負、及びこのまちのPR施策に対する現状と今後の対応についてはどのように考えておられるのか。 第4点、第25回は今日までの経緯を総括され、意義ある祭りを配意されると思いますので、対応の指針についてお伺いをいたします。 以上、私は、行政が太鼓祭りを観光の振興策とし、近く太鼓練習場も日の目を見ようとするとき、迎える第25回のこの祭りの盛り上がりに一層の期待と願いを込めながら、行政の英断と観光振興策としての意欲あふれる御所見のほどをお伺いをいたします。 ラストであります。栄光の歴史を後世にであります。 本日、各校長先生に着任していただきました岡谷市は、かつてシルク岡谷として世界に雄飛したまちであり、全国一の村から一躍、市となった歴史のあるまちであります。先生方の豊かな御見識で、このまちの子供たちをよろしくとは校長着任式での、市民が岡谷に誇りと愛着を持ち、諸先輩が辛苦の思いで築き上げてきた、このまちを発展させ、これを後世に継承させていくことの責任の重大さを認識し、栄光ある岡谷の歴史を受け継ぎ、魅力あるまちづくりの推進に全力を傾注していくことに云々とは市制施行記念式での、いずれも市長さんの発言の要旨であります。ともに栄光の歴史を誇る我がまちへの愛情と、その発展を期す、うつぼつたる気概が感じてならないわけであります。かつて、びょうたる湖北の一寒村をして数百年代に及んだ本村民の伝統精神により政治発展の大偉業を果たし、ついには世界の岡谷とならしめたのみならず、我が国近代産業の先駆けを果たした先人の辛苦と不屈な勤勉努力を誇り、さらにはこれを引き継ぎ、我がまちの発展を期すとする市長さんの信念と気迫はもって銘すべきであると思います。 ところで今、つらつら考えてみますと、当市が製糸に1ページを画したあの市政施行からはや60年、我がまちの栄光の歴史と真実を身をもって体験した世代は刻々と変わりつつあります。また、かつて市内に林立した煙突の面影も既になく、過ぎる日忽然と消えていった吉田館の繭倉庫1つとって見ても、今やシルク岡谷のイメージは日を追って失われていくではありませんか。ちなみに先日、蚕糸博物館で地元の子供たちから、昔、岡谷でつくっていたのはどんな紙ですかとの質問を受けたと聞き及びました。これが我がまちの現実であります。このときに当たり私は前議会で、開館30周年を迎える蚕糸博物館については、教育長さんにるる承りました。今や我が市はもとより、我が国にとってもかけがえのない貴重な蚕糸博物館、これぞ当市のシンボルであり、まさに市民が栄光の歴史を継承し、これを後世に伝えていく原点でもあると思います。もとより私も、これのみをもってすべてとは思いません。近くオープンされる旧イチヤマカ林邸、さらには市内に散在する貴重な製糸の遺構等々も含め、我がまちの栄光の歴史を後世にとするベターな施策は積極的に図っていくべきではないかと思いますので、今、人づくりのため、まちづくりに情熱をかけられる市長さんは、そのメーンともいえる蚕糸博物館の対応をどのようにお考えになりますか。また、総じて岡谷の市民として誇れるものを後世に伝えていくために、この際、まちおこしも含めた諸施策に言及しての御高見のほどをお願いをいたします。 以上、私はこの席からの質問をひとまず終わらせていただきます。 ○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。         午前10時33分 休憩         ------------------         午前10時51分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 宮坂健吾君の質問に対する答弁を逐次求めます。 都市開発部長。         〔都市開発部長 阪口進一君 登壇〕 ◎都市開発部長(阪口進一君) まず、第1点といたしまして、都心地区開発におきまして、百貨店を中心といたします1街区と、アミューズメント施設、駐車場を中心といたします2街区を切り離して別々に事業進捗が図れないかという御質問でございますけれども、現時点におきましては、計画どおり1街区、2街区を同時に推進することが、この地区の開発効果がより一層図れるものと考えておりまして、さらに努力してまいりたいと考えております。しかしながら、事業工程上等、事業を円滑に進めていくために必要があれば切り離して事業に着工するということも今後検討してまいりたいと考えております。 第2点目といたしまして、駅南の土地区画整理事業の現状と今後の進捗のめどについてでございますけれども、まず、現状でございますが、駅南の土地区画整理事業につきましては、建物調査、測量等の作業を行うとともに、仮換地の指定に向け換地設計を現在行っておりまして、近く関係者の皆様に御説明に入るべく準備を進めております。 今後の進でございますが、仮換地の指定に向け同意をいただき、移転工事へと進んでまいりますけれども、仮換地の指定は全地区を一気に行うということは事業年度が長期になりますし、住宅の密集地区でもございますので不可能であると考えております。今後、工事工程を検証し、必要な個所から同意をいただき、指定を行ってまいることになるものと考えております。また、事業に反対されている方にも事業に御理解が得られるように対応してまいります。いずれにいたしましても、仮換地が大きな峠でございますので御理解を得るために今後とも努力してまいります。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 齋藤保人君 登壇〕 ◎教育長(齋藤保人君) 教育機器の整備充実についての御質問にお答えをいたします。 過日はお忙しい中、授業を御参観賜りまして、まことにありがとうございました。 初めに、教育機器につきまして述べさせていただきたいと思いますが、学校における教育機器は、視聴覚機器、実験実習に関する機器、御質問にあります情報教育の関係の機器、保健体育に関する機器等々多岐にわたっております。これらにつきましては、文部省で示されております教材基準というのがございまして、それに従いまして岡谷市では12校の整備をいたしているところでございます。 現今は情報化の時代と言われており、情報教育は現代的課題を解決する学習が求められております昨今でありますので、市内小中学校とも効果的な授業を展開するため、教育機器の活用を教育過程に位置付けておりまして、その活用には意を配しているわけでございます。 御質問の要旨でありますコンピュータ教育について触れさせていただきます。 市内のコンピュータ教育につきましては、他の市町村に先駆けて平成元年よりその機器を導入し、また、各校からは1名選出されました小中学校情報教育委員によります委員会を中心に各校のコンピュータの活用の方法、ソフトの選択等、有効な利用について検討を重ねております。 当初に導入いたしましたコンピュータの台数につきましては、45人学級でありました3人に1台を基準に整備いたしたものでございます。コンピュータの操作等についての教育でございますが、視察をしていただいた際にごらんいただいたと思いますが、コンピュータの操作にとどまるものでなく、情報化時代の社会におけるコンピュータの重要性、意義、また人間や社会への影響等の理解、情報の判断等々多くの能力を幅広く子供たちに育成することを目指しております。特に、中学校では必修の技術家庭科の情報基礎を中核として全教科で学習をするよう、その方向で今、進んでおりますし、また、新しい教育課程ではそのような学習を展開することが望まれておりますし、岡谷市内では、そのような計画で現在、進めておりますし、中学校におきましては既に実施しておるところでございます。 従来、コンピュータの利用はどちらかといいますとドリル学習型、また解説指導型、いわゆるプログラム学習と申しますか、私どもは略称でありますがCAI学習と申しておりますが、そういう学習の研究開発が主でございます。コンピュータの学習は、小学校ではコンピュータリテラシー、平易な言葉で申しますとコンピュータになれるといいますか、コンピュータで、小学校の子供たちのことでありますから、低学年では字を漢字学習といいますか検索するとか、そういうような学習が主でございますが、中学校に参りますと、今お話ししましたようなコンピュータを活用する、コンピュータを道具として授業に取り入れていく、そういうような学習が求められております。そのための基礎知識や、また技能の習得に私どもは意を用いているわけでありますが、また、そのような習得のために学習課程が組まれております。 これからの新しい学校教育におきましては、コンピュータが特別な教育機器ではなく、このコンピュータを教材教具として幅広く活用しなければならないと考えております。さらに、指導者としての人材の確保が大切な要素になってまいります。御承知のようにコンピュータはその指導の能力というようなものが非常に活用には大きく左右されますので、今お話ししましたように指導者の養成というようなものは大きな私どもの課題となっております。 これら等導入に当たりましては、いろいろの諸条件が備わることが肝要であると考えております。その意味におきましては、ただコンピュータの台数を増設するということだけが学習の効果を上げるかどうかということにつきましては慎重に考えなければならないと思っております。これらを勘案する中で、先ほど御要望のありました点をよく理解しながら増設等を図るべきと考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) パイロット自治体に係る御質問から私の方でお答えを申し上げます。 総理府が窓口になりまして地方分権特例制度の一環として今回、パイロット自治体制度について諏訪広域圏が手を挙げて、このたび制度採択がなされたわけですけれども、パイロット自治体の主眼とするところは、市町村の自主性だとか、それから自立性を発揮して、その地域に抱えている最も必要とされる課題を通じて、国の特例制度を活用して個性豊かな地域づくり、活力ある地域づくりを実現するということで、この制度に乗って諏訪6市町村も一定の考え方を国に提案して、このたびの採択を受けたわけであります。内容は、御質問で触れられておりますように私どもが願う基準緩和の問題だとか、規制緩和の問題を含めて事業の推進をより効果的に将来にわたって、その果実を求めて提出した内容が一部見直しがされている、言うなれば採択にならなかったという点は、前段申し上げました内容で特に主要管渠の緩和については、補助対象範囲の拡大であり特定の市町村を優遇することになり、公平性の観点から認められないということで削られております。また、これはこの諏訪6市町村に限ることなく全国のそれぞれのパイロット自治体に、事業を申請したいずれの自治体も補助金対象もしくは法改正等が必要なもの、そうしたものはいずれも認められておりません。したがって、現行制度の中で具体的な対応をいたすべく検討いたすことに相なります。 それから、諏訪湖の下水道事業は広くは生活に係る部分ばかりではなくて、諏訪湖をこれ以上汚濁をさせないための、ある意味では環境問題に絡めて、この地域が先駆けてこの取り組みをいたしてまいったわけですが、諏訪湖浄化関係の事業等については今後、国の考え方の変化が出てまいりますれば、その時点で関係機関を通じて働きかけていくということに課題としては残されております。 それから、メリット評価の点については、それぞれの受けとめ方があろうかと思っていますが、私はこの湖周に住む人たちが、まず下水道事業がなぜ県下に先駆けてこの地域で実施され、この事業の促進の持つ意味というものが何であるかを広く住民が理解していくという点では、下水道の事業を通じて地域生活環境の整備に、また、諏訪湖の浄化に一層の理解の輪を広めていくという点では、当然行うべき事業として取り組んではおりますけれども、より一層、住民に啓蒙していくと同時に6市町村の統一意思をこのパイロット自治体の事業の中に明確にしていくという点では、住民の理解と共感を呼び得るものであるというふうに考えております。 それから、下水道の事業をこのパイロット自治体の事業としてなぜ掲げたかということについては、それぞれの自治体が固有で行っている事業を羅列して挙げていっても、それは何らパイロット自治体としての地域指定を受けるに全く意味をなさないという点で、共通の課題で、かつ今、今日、私どもがそのことに極めて政治的にも住民生活の面からも最も意義のある事業というものは一体何であるかということが、最終的には事業を選択する物差しとなりまして、今、下水道の促進はまさに諏訪湖浄化の一環として快適な市民生活を送るための都市が備えていくべき基幹事業であるという点から最終には、そこに絞られたものでありますので、あらかじめ御理解をいただきたいと思います。 それから5番目のところで、第25回を迎える岡谷太鼓祭りについて御質問をいただきました。市民祭、太鼓祭りのあり方等はこの20数年の間、幾度となく論議が交わされてきておりますから、今さらに申し上げることではありませんが、私はこの太鼓祭りの一番のすばらしさは、少なくとも行政が押しつけで行っている祭りではなくて、市民の皆さん方の手づくりで行われている祭りとしてスタートを切り、そして市民の皆さん方の手づくりによって、この祭りが行われ、行政はその事業を円滑に遂行するためのサポート役で、どちらかといえば裏方の部分で御協力を申し上げるということで、この祭りが継続をされてきております。したがって、太鼓祭りは常任祭典委員会において事業の内容、前回の反省、今後の進め方というものが意見を出され、それをもとにして岡谷太鼓祭り企画委員会がこの企画、演出等に係る祭りの全般にわたっての検討が深められ、これが実行委員会にかけられ、そして太鼓祭りが具体的に推進されるという手順で、きょうまで進められてきているものであります。したがって、私どものまちの、この岡谷太鼓祭りは市民の皆さん方の参加を求めながら、市民の皆さん方がどういう立場にあるにせよ積極的な御参加がいただける道を切り開いていくという点では、この24年の歴史はまさに苦悶苦闘を重ねてきた歴史だと、私も太鼓祭りにかかわって、そのように思っております。 それは、打ち手だけの祭りじゃありませんから、ある意味では、子供さんから育成会を柱にし子供さんたちが祭りにどう参加されるか。同時にこれにかかわる各区、各団体、企業等がそれぞれの立場で参画ができるように、その試みがその都度なされて修正され、改善され、そして今日に至ったものであって、この四半世紀にわたる太鼓祭りの歴史は、私は市民の皆さん方の、まさに手づくりによる祭りとして郷土祭として定着を見るに至ったのは一にも二にも市民各位の御努力のおかげだ、かように思っております。 特に、岡谷の祭りは皆さん方がよその祭りを見てもらってもわかりますが、古い伝統やリズムを受け継いで、それを毎年、披瀝しているという祭りだけではなくて、太鼓によって市民意識や、自分たちの持っている時代感覚や、それから歴史というものを学びながら、それを自分たちが作曲し、編曲し、振りつけをし、そして、それを演出していく。こうした試みが毎年、新しい姿でもって表現されていく祭りというのは私は全国でも極めてまれだと思っています。例えば三社祭りのように、もうリズムは古来のもの、ただ1つ、そのリズム以外のものは祭りには使われない。みこしのあり方もそうである。そういうものをそのまま表現していく祭りというのは日本には幾つもあります。しかし、太鼓を通じての祭りという基本を踏まえて、その表現力を、その年、その都度、お互いに打ち手の人たちが、その技を争っていく、その知恵を争っていくという祭りを、いつもその年に見せていく、聞かせていくという祭りは、私はまさに私たちのまちの1つの文化であり、そして誇るべき祭りであるというふうに評価をしながら、今後に一層、岡谷太鼓が世界に冠たる祭りであると同時に、鼓道を通じての文化として後世に伝えられるものに定着していただきたいものだ、かように考えて、25回目の節目を迎える来年もそれぞれ実行委員会を核にし、常任祭典委員会、企画委員会等でその内容の精査に入ってくるものである、かように思っております。 私は、太鼓のすばらしさというのは、1つには子供がたたいても、お年寄りの皆さん方がたたいても、どなたもがたたける、いずれもが、ばちを太鼓に触れればどんという音がするわけです。その単純な作業があれだけのリズムを生み出し、そして、あれだけの1つの文化を築いていくわけですから、うまい、下手や、なじむなじまぬの問題はありますが、ギターや三味線を弾く音の方がよっぽど難しいことで、太鼓の方がはるかに取り組みやすいが、しかし極めて奥の深い音楽であるという点では、まさに素人から玄人まで幅広い層を持つに値する楽器でもあるという点で、これからも太鼓祭りが一層、我が国の固有の鼓道としての文化を踏まえて、国内はもとより国外にも広くこれを普及をいたし、市民の手づくりのこの文化をぜひ大勢の皆さん方に評価をいただけるものにしてまいりたい、かように考えております。 25回目については1つの節目として、企画委員会の方では近く、その企画案の骨組みになる部分のお打ち合わせをいただけることになっておりますので、きょうの段階では、その内容が発表できるに至っておりませんが、いずれにしても節目としての考え方で、これの取り組みが行われるということを御理解をいただきたいと存じます。 それから、栄光の歴史を後世にということで蚕糸博物館の今後の問題、それから製糸の遺構等々それに対する対応と配慮について御質問をいただきました。蚕糸博物館の持つ意味と岡谷の歴史で特筆すべき功績があるとすれば、私は我が国の近代産業を興した、この製糸業をもって今日なお代表されるものだと私も認識は全く同じところにございます。ただ、その蚕糸の資料というのは、御承知をいただきますように極めて幅が広く、しかも奥行きの深い資料に至っております。しかも、それが例えば美術館のように全国にたくさんあって、そして、それぞれがそれぞれの分野で1つの固有の文化を、また芸術を評論して、これを残していくということは、こういう分野に蚕糸博物館が位置づけられていて、日本じゅう各地に蚕糸博物館があって、それで、その岡谷の蚕糸を残せということになれば、それは私はそんな難しいことではないと思っています。しかし、私たちの国には、もはや蚕糸博物館と名のつく資料と内容を持っているものは岡谷市しかもうなくなってきました。したがって、岡谷市につくる蚕糸博物館は、言い方をかえれば、日本の近代産業の一番、基をなした製糸業というものをどうやって我が国の歴史に残すかに端を発する貴重な意義を持つ博物館になってまいります。その意味では、教育委員会もそうですが、今ある、岡谷市にある蚕糸の資料を展示したり見せたりするくらいのことなら、それは、あと建物さえあればできることですから、それほどに慎重にこの問題を議論することもないかと思っていますが、少なくとも我が国の近代国家をつくってきた、その産業の、その最先端の切り口になった産業が製糸であるということから、そのことを我が国の歴史にきちんと刻み残していくということになりますれば、私はかなりの知恵と、それから識者のアドバイスと、それから間に合わせにつくる博物館ではなくて、将来に残し得る博物館として考えていかなければならないと考えてみますると、今、まだまだ補充されなければいけない資料や、それから今、生存している人たちに聞き取りをしておかなければいけない、たくさんの裏づけになる当時の状況を記録に残しておく、そういう作業がまだずっと続いているわけです。一般の市民の皆さん方から見れば、ただ今の蚕糸博物館をもって岡谷市の蚕糸博物館として、もう一応の体をなしているかのごとく受けとめられていますが、現実はそうではなくて、今まだ資料の収集と資料の裏づけをつくっていくための作業というのはずっと続いているわけです。これからも、まだまだ尽きぬことになろうかと思っていますが、特に、本人が自分で書いた本だから率直に申し上げていいかと思いますが、山本茂実さんが「ああ野麦峠」という本を書かれた、あのうそをきちんと私たちは歴史に正しく伝えていくためには、そのことをきちんと整理していかなければならない。感情的に、あれがうそだ、岡谷市の名誉を逸脱したなどという論議では通らないという点では、あのでたらめをきちんと岡谷市の製糸業の誇りをきちんと残していくためには、かなり大勢の人たちの生きた証言が必要になってくるわけです。そういうものが積み重ねられ、そういうデータが今、集められながら逐次、製糸博物館でも蚕糸博物館でもいいですが、それは具体的にはどういう表現によって、どういう施設の、大きさにわたり、どういう環境の中で、これを皆さん方に開放していくかという点では、教育委員会も二転三転、大変な御努力をいただいているさなかでございます。したがいまして、私たちは我々の祖先が築き、しかも我が国の発展の一番大きな担い手として国家の繁栄の基を築いた蚕糸業というものを、我々は市民のためだけにではなくて、我が国の歴史のためにも、きちんとした歴史を残すために多少の時間がかかっても本物をつくっていきたいという点で今、検討をいたしておりますので、そのことについても深い御理解をちょうだいできればありがたい、かように思っております。 私からの答弁は以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮坂健吾君、2回目の質問を許します。 ◆3番(宮坂健吾君) 3番 宮坂であります。 ただいま、それぞれに大変結構な御答弁をいただき、ありがとうございました。以下、要望等にも触れながら1~2お伺いをさせていただきたいと思います。 都心地区の開発の問題でありますが、今、部長さんからもお話がありましたが、当面、その工事は同時着工で一遍にやっていきたい、こういうお話でございますが、今後の進み方によっては分割というようなこともあり得るかなというお考えのように私は受けとめていたわけですが、いずれにしても現地では非常に一日一日を気がかりに心配しておるということでありますので、こういった変更があるとか、そういったことにつきましては、なるべく正確な情報を一日も早く地域に浸透させていただいて、地域の皆さんの御理解と御協力を得るように今後とも一層の御配慮をちょうだいをしていきたいな、かように思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、教育長先生にちょっとお尋ねをいたします。教育関係の専門の先生ですから、私どものはかり知らないいろいろな御高説をちょうだいしたわけですけれども、その中でコンピュータの台数を増置するだけがいいかどうかというようなお話、まことにごもっともだと思いますので、これについていろいろ申し上げることはありません。ただ現場で実際に生徒に接し教育に当たっておられる先生方もそういう声が高いわけでございますので、ぜひひとつ、その辺を御配慮いただいて、ひとつ万全の御配慮、御決意を持っていただくようにお願いをいたしたい、かように思っております。 それから、諏訪湖浄化の問題でございますが、今、市長さんからしかるべき御答弁をいただきまして、よくわかりましたが、いずれにしても諏訪湖浄化というのは、ひとり行政に頼る問題でなくて、まさに地域住民が挙げて、自分たちの責任で汚した諏訪湖ですから自分たちがこれやっぱり責任を持って当たるという気概と責任とがなければならぬと思いますので、どうかひとつ、こういうことも契機にいたしまして、今後とも行政におかれましても20万住民の先頭に立っていただきまして、一刻も早く御配慮ができますように御努力をお願いしておきたいと思います。これは要望でございます。 それから、太鼓祭りの関係でございますが、冒頭、市長さんからもお話がありましたように、この太鼓祭りにつきましては、これは行政云々ではなくて太鼓祭り実行委員会が計画していくことですから、ここでそういうことはなんですが、冒頭、質問でも申し上げましたように岡谷市の第2次総合計画の中でも、これは行政としても、こういうものを取り上げていくんだ、こういうようにうたっておりますから行政は端へ寄るというわけでもなかろうと思います。中身については委員会の方へお任せしていく、こういうシステムですし、それが筋だと思いますが、しかし若干、私の考えとか要望を時間がありますので申し上げさせていただきますので、もしお酌み取りいただきまして一理あるなというお話がありましたら、また、市長さんも実行委員長でございますので御配慮いただければありがたいなと思うわけであります。 私が、ふるさと祭り、市民祭とは何かといってお聞きしたのは、今やっているのがそうだ、そういうことでなくて、その定義について市がどう思っておられるかなということでございます。そこで私は、太鼓祭りは少なくとも市民の祭り、ふるさとの祭りだ、こう言ってる以上は単に行って見てくるだけだ、聞いてくるだけだというような祭りでなくて、ぜひ、みんなが主役、みんなが参加するものであって、祭りに行ったら郷愁が呼び起こされるような、そういう祭り、ただいま文化的なものがありました、これらも含めまして、そういう祭りがいわゆる市民の祭りであり、ふるさとの祭りではないか、こう思うわけでございます。とりわけ岡谷市としても、この祭りを観光振興策として取り上げていく以上は、やはり行政側としてのサイドでこれを盛り上げていくことについて、いささかも手を抜くことがないようにしていく必要があるのではないか、このように思うわけでございます。そのためには、これからのお祭りには、単に今までの祭りに尾ひれをつけるということでなく、思い切ってやはり見直しをしていただいて、せっかくこれまでの歴史を経てきた祭りでありますから、ぜひ第25回の祭りは今から新しい風が吹き込めるような土壌づくりを配意していただきたい、かように思うわけでございます。世界に響く太鼓のまち岡谷のふるさと祭りにふさわしい、多くの市民参加によって太鼓と踊りが一体となって一層、祭りを盛り上げていくような配慮をすべきではないかな、かように思うわけでございます。 そこで2~3要望だけを申し上げさせていただきます。 まず、第1点は太鼓祭りの運営は太鼓一筋で御苦労なされてきた役員の方々の一辺倒を脱皮して、みんなが参加、みんなが主役となれるような祭りにするために、思い切ったエネルギッシュな若い力と感覚の導入を図っていく必要がありはしないか。 2つ目として、積極的に市内の各企業に呼びかけをしていく。このためには、ぜひ若い青年会議所の皆さんの協力も得ていったらどうか。そして参加する企業の皆さんからは、その責任者を出していただいて全員、役員として祭りに参画をしてもらい、それぞれ独自のカラーの配意を考えていく。それから踊りの振りつけなども、だれでもすぐ踊れるようにしていく。それから、ここが1つ大事なとこですが、踊りと太鼓連との一体化を図り、このようなために創意と工夫を配慮していくんだということが必要だと思います。 以下、時間がありませんので省略しますが、ここで参考までに、このふるさと祭りの関係で、本年の8月、第28回を迎えた県都長野市のふるさと祭り「おびんづる祭り」があるわけですが、この祭りも、どうもマンネリ化してきたということで本年度は年度当初から思い切って祭りの見直しをした結果、市民挙げての熱気むんむんの、かつてないすばらしい祭りが行われたようであります。その結果、企業はもとより中学校の先生が子供たちやお母さんたちとも相談をして、親子が一緒になってはっぴの色やデザインを決め、これを着て親子で祭りに参加したというほほ笑ましい話もありましたし、参加した若い娘さんたちが、こんなに楽しかったことはなかった、本当にいい思い出になりました、こう言っておりました。どうか、この祭りが、盆にはおいでよ正月は来んでも死んだ仏も帰ってくると言われております盆に帰省したふるさとの人たちが、いつの間にか踊りの輪に入っていた、こういうようになって、よそではまねのできない太鼓と踊りが一体となった祭りができるとしたら、これは大変すばらしいことではないかな、こう思います。この祭りは、あえて市長さんがふるさと祭りとして盆に設定されたゆえんも、ここにあるのではないかと思いますが、どうでしょうか。 そこで、先ほどの文化という面でございますが、太鼓祭りも2日間あるわけですから、これは創意と工夫で十分対応できるのではないかな、こういうふうに思います。 次に、PRについてでありますが、岡谷市がせっかく世界に響く太鼓のまちであり、全国でもまれな太鼓練習場も設置されるということでありますと、せめて当市の玄関口、岡谷の駅におりたら太鼓のメロディーが流れてきた、あるいは珍しい太鼓も陳列されていた、北の玄関口のインター辺にも格好な表示があり、ああ、ここが太鼓のまち岡谷だなというような意識つけができ、あるいはまた観光施策の一環として全国的規模の太鼓フェスティバルを岡谷で考えてみるくらいの気迫があってもいいではないか。何か新聞の報ずるところでは、商工会議所からの陳情もあったようですが、いずれにせよ市民祭であり、ふるさとの祭りとして迎える第25回の祭りでございますから、折からの不況を吹き飛ばすような盛り上がりと、さい先のよい観光施策となることをこいねがって、祭りにかける覇気と惜しみない努力を期待して、もし御所見があったらお伺いをしたいと思います。 それから、第6問の栄光の歴史の関係でございますが、大変、市長さんから結構なお話をいただいて、つとにうれしく意を強くしておるわけでございます。参考までですが、私が過日、先輩の議員の皆様と行政視察をした際、車中で高知県生まれのあるガイドさんから、皆さんのまち岡谷市はかつてのシルク岡谷であり、日本の近代産業発祥の地ですねと、思いがけないエールを受け感動いたしました。また、私どもが先日訪れた、我がまちの明日を築く人材の育成を標榜する花巻市で、真っ先に案内されたのは、おらがまちの宮沢賢治記念館でありました。さらに先ごろ、奈良県下のある町は町内の遺跡で発掘した土器絵の絵画に基づいて古代の楼閣を復元し、まちおこしのシンボルにするとのことでありました。いわんや世界に名声をはせた我が岡谷市においてをやであります。市長さんの熱意あふれる御配意を願ってやまないわけであります。もし、この席で、この面からのまちづくりの抱負等についてのお考えがいただけるならば幸いだと思います。 以上で、2回目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮坂健吾君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 太鼓祭りの件につきましては、議員さんが御指摘された、企業もそれから市民の皆さん方に参画していただいてというのは、もう何回も試みたんですけれども、結局は最後は継承していく部分がいつもとぎれていって祭りがおかしくなっていってしまうということから、ある程度、骨組みは、祭りは少なくとも1つのしきたりに従って継承されていく部分というのが常にあるわけですから、そのことにつながって太鼓祭りというのを具体的にアレンジできる部分は市民の皆さん方のそれぞれの発案によって変えてきているわけです。そのことでは、これからも一層努力をいたしてまいりたいというふうに考えております。 それから、太鼓祭りの今後の普及活動等につきましては十分に皆さん方の御意見を徴して一層その環境づくり、ムードづくり等についても、またPR活動等についても一層の意を配してまいりたい、かように思っています。 蚕糸博物館の件につきましては、蚕糸博物館そのものの意義は前段お答え申し上げたとおりです。それをまちおこしのために、どうつなげていくかという点では、私は一番大事なのは蚕糸博物館そのものがもちろん大事ですけれども、それから精密工業に転化されたときの過程の資料というのがほとんど消滅して、ないわけです。みんなは、手先が器用で労働力があったら精密工業に変わったなどと簡単なことを言っていますけれども、現実はそんなものではなかった。今その部分の調査資料をかなり追い込んでいるのですが、現実はその把握がなかなか難しい。今、私たちが次なる時代に、岡谷市が工業構造大再編成の機にあって、時の先人は一体どういうふうにして製糸業から精密工業に変わったか。今まさに、今までの電子工業、装置産業から、これからの時代の産業改革となっていくときに、今、私たちは一体どういう知恵と努力が要るかという、この部分が欠落して全く資料として残っていない。そんなことを含めて、私たちが今、蚕糸博物館等にかけていくのは、1つは観光名所みたいなものではなくて、我々が生きていくための一番大事な精神文化に匹敵するものがこの蚕糸博物館に求められていく大切な資料であり、そして、その中に学ぶ一番大きな課題がある、私はそう思っております。その部分を含めて蚕糸博物館については、まちの1つの誇りとしての、またシンボルとしての博物館にしていくことはもとよりですが、その裏面では、その研究と新たに学ぶ場所として資料の収集にきちんとしたものをつくり上げていきたい、かように思っています。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮坂健吾君、3回目の質問ございますか。 ◆3番(宮坂健吾君) 3番の宮坂であります。 行政のお考えにつきましては、よくわかりました。多難の折でありますので、どうか我がふるさと岡谷市のまちづくりのために、職員皆さん方の一層の御精進をお願いを申し上げながら質問に対する御答弁にお礼申し上げます。ありがとうございました。 以上で終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮坂健吾君の一般質問を終了いたします。 野溝道子君の質問を許します。         〔8番 野溝道子君 登壇〕(拍手) ◆8番(野溝道子君) 8番 野溝道子です。通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。 1番の新年度予算編成について。 (1)の中小企業対策ですが、大きな2番の下にレジメの訂正ですが、受注、金融対策と海外取引円滑化支援事業は、中小企業のところで質問したいというふうに通告いたしましたので訂正してください。それで、この部分については先番の議員さんが触れられ、十分議論が交わされております。ダブる部分は省略していきたいと思います。 長雨、冷夏、建設業界と政治に絡むゼネコン汚職、円高不況などで、ことしは大変な年で、行政を担う方たちの御苦労というものも大変なものだと思います。先日、長野県経営者協会の桜田俊男さんの話を聞く機会がありました。中国上海浦頭地区を見てきたことから、中国の目覚ましい発展で、最先端技術産業では日本が10年、20年かかったことを一挙に進めてしまい、やがて日本を追い抜くだろうという話がありました。これからの企業はグローバルな視点に立ち、また環境に対する責任を持たなければならないという点にも触れました。現在の不況は、60年周期のコンドラチェフ不況波と命名されているそうですが、そういう不況波だという話があり、過去にも何度かありまして、産業革命とかニューディール政策などで新しい産業に転換して、いずれも6~7年で不況から立ち直ってきているという話があり、この次のリーディングインダストリーとして、既に市長さんが議会でも述べていられるオプトエレクトロニクス、環境保全、リサイクル、クリーンエネルギー、マイクロ化技術、高度超電導技術、バイオテクノロジーなどが挙げられました。テレビでも多くの経済学者や財界の人たちが平成不況を抜け出すための方法を話し合っています。これからは海外シフトが一層進み、1990年代ではドイツ、アメリカに次いで日本も10%の製造業が海外に出て行くだろうというような話も出ておりまして、そのテレビの中ですが、国内で踏みとどまれる産業は踏みとどまって頑張ってほしい、安易に海外に逃避しないでやってほしいという話が出ておりました。本当に、これからは内外格差の問題もあって大変だと思います。 中小企業対策については十分論議されておりますので、ここでは省略いたしまして、2番の老人保健福祉計画との関連について新年度予算に絡んで御質問をさせていただきます。 高齢者保健福祉計画が策定され、実施目標に向かって努力されていることだと思いますが、各市町村の努力いかんで今後、大きな開きが出てくるものと思われます。来年度の施設整備は何に取り組まれるか。殊に在宅介護支援センターは早急に取り組んでほしいものと思います。また、訪問看護ステーション、ケアハウスについてもお尋ねしたいと思います。 また、在宅福祉の3本柱であるヘルパー、ショートステイ、デイ・ケアなどの国の予算が十分使われないというような現状があって、国のゴールドプランの見直しが考えられているようですが、この点についてヘルパーの人件費は2分の1が国、4分の1が県で、残りは市町村となっていますが、実際には地方交付税の中で補充しているということです。以前にも、この話は出ていますが、新年度のマンパワーの面での計画についてお尋ねしたいと思います。先番の議員さんの質問に対しても、ヘルパーの目標数については今は答えられないということですが、その点について、もしわかれば、考え方としてどう考えているか、お尋ねいたします。 次、2番、今後の商業のあり方について。 最近の経営状況がよい職種としては通信販売とディスカウントショップが挙げられるそうです。景気がよかったころは、高いものは質がよいという消費者の考え方が反映して高価なものが売れた、あるいは低い値段のものを高くつけかえたら、その方が売れたなどという話を聞きましたが、最近の状況は徹底的に安いものを、あるいは安くて、よいものを売る店に消費者が流れているという状況があります。 アメリカでは、アウトレット・モールといって在庫一掃というような意味だそうですが、150 店くらいのディスカウントショップが郊外に広い面積に集中してできて、それが大変好評で全国に 300店くらい次々とできているという報道を見ました。一方、しにせの百貨店は次々とつぶれていくという状態があります。つい最近の新聞で、埼玉県の東武東上線の新しくできたふじみ野駅に、商店が何もないところですが、アウトレット・モールが19店つくられ、3日間で5万人動員したと報道されています。横浜からも買物客が来て、よいものを安く購入したいという消費者の意向が反映しているようです。また、 100円商品を売る店が、昨年までは余り売り上げが伸びなかったのですが、昨年からことしの8月まで最高を記録したということです。 100円で売るには、それなりの努力もしており、手のかかるものは海外でつくって日本で完成されるような商品もあるそうです。こうした報道に接したとき、また岡谷市の買い物客の集まる店などを見ていますと、この方向が商業の主流として考えられます。岡谷市の特に中央町の商業のあり方も、こうした消費者動向を考えて再開発すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 3番、下諏訪ダムについて。 国土庁が1993年版の水資源白書を7月27日に発表しました。1987年から1991年の5年間に淡水赤潮が発生したダム貯水池は北海道から沖縄まで全国81カ所となっており、観光地の景観が悪化していることがわかりました。水道の異臭の原因になっていることから、赤潮の発生に対する早急な対策の必要性を強調しています。 この調査は、全国約 3,000のダムのうち比較的規模の大きい 138ダムを対象に1992年度に実施したもので、約60%に当たるダムで赤潮が発生していることになります。信州大学の諏訪臨湖実験所長の沖野外輝夫教授によると、下諏訪ダムは赤潮の発生のおそれがあると指摘しています。先日と先先日ですか、堀内さん、林議員の指摘にもありますように、ダム問題については水の汚染が大変問題となっております。腐葉土がダム湖に入り、酸素がなく、有機物が分解されないまま湖底に沈み、また、ここに山の中の地中から鉄、マンガンが水に溶けたりして、プランクトンの増殖につながると言われています。今、宮坂議員さんからも出されましたが、諏訪湖の汚染に対して諏訪湖の上流にさらに水の汚染をするダムをつくること、これは諏訪湖浄化に一層悪影響を及ぼすと思いますので、この点をどう考えるか、お尋ねいたします。 次に(2)番の飲料水としてですが、ダムをつくることは水の汚染がある上にダムの決壊事故。コンクリートの腐食は長い間に進みますので、そうした危険がかなりのダムであります。またダム周辺の森林の崩壊や堆砂の問題があります。こうしたダム問題に詳しい人から、ダムは百害あって一利ないと指摘されています。ダムから利水することがよい選択かどうか、ダムをつくらなくても水がとれるのではないか、この点についてお尋ねいたします。 4番、小井川水源の浄化方法について。 日本の水がおいしいということは外国にもよく知られていて、外国航路の船員が日本から水を補給しようと努めて、日本の水は赤道を越えても味が変わらないと褒めたという話があります。が、今はそういう水は大分少なくなったといいます。殊に都会では水道水がまずい、薬臭くて飲めない、あるいは、どぶのにおいがするということで初めて、おいしい水の大切さに気がつき、おいしい水の要求が起こってきました。 水道行政では既に安全性と普及率ではほぼ目的が達成されたので、今後に残された重要な課題は、おいしい水の供給ではないでしょうか。生水を好む日本人の永遠の願望でもあります。加藤議員の質問に、3月議会で議決したから設計、認可手続中ということでした。議決のときに賛成した議員として大変、不勉強であったと思いますが、賛成したから後で市民から問題が出されたときに何も言えないということではないと思いますので、ある市民の方から、この浄化方法を急速ろ過に変えると水がまずくなる、まずくなっては遅いから、ぜひおいしい水をつくる緩速ろ過を続けてほしいという要望が出されていました。 そこで、質問させていただきます。今まで緩速ろ過ができたのに、ここで急速ろ過に変えずに続けることはできないか。これは質問です。それで浄水方法は緩速ろ過と急速ろ過が今、言われていますけれども、少し緩速ろ過の利点などをちょっと見てみたいと思いますが、これは加藤議員も触れていましたけれども、歴史的にはヨーロッパで、一番最初にロンドンで 150年も前に発明されたというか、始まったということでヨーロッパ各国に広まりました。ハンブルグでコレラが発生したときも、この緩速ろ過をしていた水道の水を飲んでいた町だけはコレラにかからなかったという話があります。この事件を契機にヨーロッパからアメリカ、日本にも採用されるようになり、戦争前はほとんどこの方法になったので日本の水道はおいしかったということです。ところがアメリカで急速ろ過が発明されましたが、水源がきれいなうちはよいが、一たび水源が汚れると味は格段に差が出てくるといいます。それで、緩速ろ過は非常に広い敷地が必要であるということと、砂の表面の詰まったものを取り除くために1カ月に1度は取り除かなければいけないというようなことがありますが、一番最初の発生の地であるロンドンでは20年前から機械化になり、北海道の清水町水道部でも機械メーカーと共用で開発して、現在は機械化されているそうです。緩速ろ過は薬品も使わないでろ過ができるということも1つの大きな特徴だと思いますので、そういうことも含めて、ぜひ緩速ろ過を続けてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 次に、5番目、農業問題について。 (1)番として凶作への対応と今後の対策ですが、先日、東北を視察する機会を得ました。米どころの凶作を目の当たりにして本当に農家の方たちの苦労というものをしみじみと感じました。岡谷市でも高冷地は同じような状況にあるのではないかと思います。聞くところによると、北海道、東北のお米屋さんには米がないということで問題になっておりますが、天明の大飢饉の再来といわれているけれども、どうにか飢えて死ぬという事態にならないのは、海外から輸入するということで急場がしのげるということがあります。けれども、緊急輸入には大きな問題があります。それは世界の米総生産量5億 2,300万tのうち貿易に回る米の量はわずか 1,300万t、 3.7%で、アフリカ、アジア、中南米初め 100カ国が輸入しており、日本政府が輸入を発表した途端、1t当たり20ドル、相場が上がり、またさらに今後つづけて 200万t輸入するとすると、 100ドル上がる可能性があります。非常に貧しい中で米を買っている人たちが米を買うことができなくなってしまいます。 バンコク在住の方の話によると、例えばタイの場合、1t当たり 240ドル前後だったものが10月5日には 290ドルになってしまい、タイの米はアジア、アフリカなど途上国が多く、日本の緊急輸入で窮地に立たされる兆しがあると指摘しています。また、もち米はいなかでは主食しており、輸出量は13万tで、マレーシア、香港など5カ国に恒常的に輸出しているのが10万tあるそうですが、日本が年内に3万 3,000t輸入するということで、これ以上超えるとタイの人の食べる分も輸入ということになりかねないと指摘しています。 また外国に主食を頼ることは非常に危険だということは、先ほども市長さんが指摘されたように1973年、ニクソンが自国の食糧を第1に考えるのは当然であるとして、日本向け大豆輸出禁止令を出したこともあります。世界も日本も食糧不足になれば、自給率の低い日本は真っ先にパニックになるでしょう。今回限りの輸入であると銘記すべきだと思います。 また、来年度が平年どおりの気候であるという保障はどこにもありません。また今後、農業は一層高齢化して、岡谷市の農業も大変心配されるわけですけれども、質問として、凶作への対応は既にお話を聞きましたので、今後の対策の中で来年度に向けての農家の指導と補助対策などについてお尋ねしたいと思います。 それから、ことしは樋沢地区に対しては16万円の対策研究会費が盛られましたけれども、樋沢地区のある農家の方に聞いたのですが、息子は以前、人の土地を借りて頑張ってみたが、3時、4時起きがえらくて、とうとうサラリーマンになったとか、家じゅうで働いてもサラリーマンの1人にかなわない実情があるということで、また、ある農業高校の先生が、食っていけない農業を生徒に頑張れと、公務員の立場で安易なことは言えない。あるいは、農産物の売り上げより負債が3倍も多くて、農業を継げとは言えず、就職しろということがあるというような状況にあります。樋沢地区の今後について、学習の場をもっと充実させ、農業をやる意欲を高めるために予算をふやしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 次に、6番目として廃棄物リサイクルの行き詰まりについて。 これは、ほかの議員さんも触れておりますので、今後の対策については省略したいと思います。 2番目の生ごみ処理機についてですが、これはヘルシー・アンドクリーン・フェスティバルという岡谷市の保健衛生課と広域医療の主催で行われたフェスティバルで、ごみを効率的に肥料化する機械が展示されておりました。殊に手間をかけずに肥料化し、有機肥料として体験学習に使えるという意味で考えてほしいという機械がありました。これは前にも話したコンポスターに似ておりますが、企業の機器の開発は目覚ましいものがあり、コンポスターではにおいが気になるとか、土地がなければという話がありましたが、この生ごみ処理機は既にパンフレットを渡してありますが、多くの市町村では学校や保育園で使っております。下諏訪町では一ツ浜、第八、第二保育園で、また丸子町も真田町も愛知県足助町、豊岡市などが普及しております。学校と保育園でまず使ってみて、有機農法に利用したりして、使用に先鞭をつけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 以上で、壇上での質問は終わりにさせていただきます。 ○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。 午後は1時5分、再開いたします。         午前11時54分 休憩         ------------------         午後1時05分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 野溝道子君の質問に対する答弁を逐次求めます。 福祉部長。         〔福祉部長 中島英光君 登壇〕 ◎福祉部長(中島英光君) 1点目の新年度予算編成のところで、老人保健福祉計画との関連で何項目か例を挙げて御質問をいただきましたが、先番の議員さんにもお答え申し上げたとおり、現在、予算編成中でありますので具体的に申し上げる段階でございませんので御理解をいただきたいと思います。 なお、考え方についてでありますが、市民福祉の充実には意を配してまいりたいと考えているところでありますが、個々には非常に多岐にわたってしまいますので、お手数でも、お示ししてございます老人保健福祉計画に載せてありますので、ごらんをいただきたいというふうに思います。 次に、6番目のところで生ごみ処理機について、保育園の状況についてお答えをいたします。 保育園の生ごみは、1週間にごみ袋で1袋ないし2袋程度の少量でございます。それから、給食の残飯は、ふだんから食べ残しをしないようにしており、ほとんど出ない状況であります。御質問の生ごみ処理機をとのことでございますが、いろいろの機械が出ており、機械も多種多様であります。したがいまして、コスト面から考えましても導入する考えはありません。しかし、一部の保育園で畑等がある場合にはコンポストを設置して対応をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。         〔経済部長 横内啓吉君 登壇〕 ◎経済部長(横内啓吉君) 2点につきまして御答弁を申し上げます。 まず、2番目の今後の商業のあり方に関連をいたしまして、アウトレットストアー、百貨店、 100円商品の店などを挙げられまして、中央町の開発にも関連をいたしまして御質問をいただきました。 中央町地区再開発事業におきます核店舗としての百貨店の必要性につきましては、岡谷市商業の活性化を図り、魅力的な商店街の再編と都市機能の充実のためには、近隣地域にはない、広範囲からの集客が可能で地域経済圏におきます消費者利便の向上を目指すことが可能な都市型百貨店を核店舗に据えた拠点商業集積がどうしても必要でございまして、ますます激化する都市間競争や、個性化と多様化等に対応するため大変重要な商業施設であると考えております。 物づくりをなさいます方も、商業者も、消費者によいものを安く提供します努力を続けていただいておるわけでございますが、一方で消費者のニーズの多様化が進み、より個性的な商品を求めます傾向も強くなっておりまして、高級品指向が依然として残っております。岡谷市のまちづくりの観点ともあわせまして都市型百貨店は必要であるものと考えております。 それから、5番の農業問題に関連をいたしまして御質問をいただいてございます。 まず、(1)の凶作の対応等でございますが、気象に関連をいたしまして御質問をいただきました。来年の米作につきましては、早い時期から全体の稲作管理技術対策を全農家に通知をいたしまして、気象、成育状況の変化の都度、連絡をしてまいりたいと考えております。 また、品種等につきましても、ことしの作柄を分析をいたしまして、場所に適しました作つけがなされますよう、普及所、農協を通じまして御指導をしてまいりたいと考えております。なお、補助金などにつきましては現在、予算編成作業中でございますので御理解を賜りたいと思います。 それから、樋沢の関係で御質問をいただきました。樋沢地区の農業につきましては、以前は酪農が中心であったわけでございますが、現在は酪農が7戸、野菜と花卉の農家が各1戸となっております。昨年から樋沢地区活性化につきまして地元の皆様とともに研究を進めておりますが、本年はお話がありましたように16万 1,000円を含めまして22万 1,000円の予算化をして対応をしておるところでございます。市では、研修視察、検討会、資料提供などをいたしまして、地元の皆様の考え方が集約できる機会づくりをしているところでございます。なお、今後につきましては、地元の意向等を踏まえました中から対応をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 水道部長。         〔水道部長 高橋清志君 登壇〕 ◎水道部長(高橋清志君) 3番目の下諏訪ダムにつきまして2つの御質問をいただきました。 まず、1点の下諏訪ダムには赤潮等が発生するので諏訪湖の浄化をやっている現在、どう考えるかということでございますけれども、ダム施行者の長野県におきましても、ダムに水を貯留した場合の水質等に関します環境基礎調査として、河川、湖沼、動植物の概況、気象の概況、水質等の概況等、各項目に万全の調査をしていくという方向で計画は進められております。諏訪湖浄化につきましては長野県も取り組んでおるところでございまして、そうした問題につきましても長野県も十分対応するものと考えておりますし、また、ダムから流水いたします砥川の水質につきましても、先日来お答えを申し上げておるとおり関係機関で連携をとりながら監視あるいは指導をしていくことになっておりますので御理解をいただきたいと思います。 2つ目の、飲料水はダムからでなく流水で取水することはできないかという御質問でございますが、現在の砥川の表流水だけから水道の取水をするということになりますと、降雨期あるいは渇水期等の自然条件、あるいは発電のための水量確保、かんがい等のせぎの水利権者等の用水確保等との調整があるため、常に飲料水のみ大量に表流水でとることは不可能であろうと思っております。常に安定的な流量がなければ、それぞれの用途、目的に沿った利用ができないことになります。ダムから安定した流量に調整されました水を利用するしか方法がないというわけでございますので御理解をいただきたいと存じます。 次の4番目に、小井川水源の浄水方法につきまして、水がまずくなるので緩速ろ過の現在の方式を残せないかという御質問でございますけれども、小井川水源の改修につきましては、先番の加藤議員さんにもお答えをいたしたとおり、平成5年度予算等の中で急速ろ過方式に変更改修をするということで現在、予算執行がされておりまして、現時点での緩速ろ過を残すことはできない事情にありますので御理解をいただきたいと思います。 なお、急速ろ過方式は緩速ろ過方式に比べて水質が劣るということでございますけれども、それは原水の汚濁の状況によって言えることでございまして、著しく汚濁した原水の場合は、浄化には多量のやはり薬品を使用しなければならないということがございますので、どうしても水質が劣るということになります。しかしながら、小井川水源の現在、取水しております横河川の水質では、それほど現在の水質との差がつくことは考えておりません。いずれにいたしましても、水道施設設計指針に適合した施設に改修をいたしまして、安心して飲める水の給水に努めるものでございますので御理解をいただきたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 教育次長。         〔教育次長 笠原直行君 登壇〕 ◎教育次長(笠原直行君) 6番目にいただきました学校への生ごみ処理機を設置する考えはないかということに対してお答えを申し上げたいと思います。 野菜くず等の生ごみを自然の土に帰すということは環境教育の上からも非常に大切なことだというように考えております。しかし、コスト面から見ますと、学校へ設置する場合に非常に高額な機械になります。それからまた、微生物製剤等の投入ということから考えますと、ランニングコストも非常に経費がかかるというようなことから、非常にこの設置につきましては大変難しいというように考えております。 以上であります。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 野溝道子君、2回目の質問を許します。 ◆8番(野溝道子君) 8番 野溝道子です。2回目の質問をさせていただきます。 1番の新年度予算編成の中で、老人福祉計画との関連で今は予算編成中だからということですが、昨年も福祉計画策定についての質問をしましたときに、今は策定中だからということでお答えが具体的には示されませんでしたが、同じ時期に下諏訪町、諏訪市、茅野市の議員が当局に聞いている場合に、新聞などでは数字も示されているわけです。岡谷市の場合は大変答弁が冷たいのではないかと思います。それで福祉計画の中をよく読んでくださいというふうに言われましたけれども、よく読んでおりますが、つくる時期ということとか、そういうのは示されていないわけです。ですから昨年度は諏訪市は既に 1,700万円計上して日赤病院の中に在宅介護支援センターがつくられております。岡谷市としては、そうした具体的な設備計画というものがどのように取り組まれるかということは、福祉計画策定書を読んでもわからないものですからお尋ねしたいと思います。できるだけ御親切な回答を期待いたします。 次に、今後の商業のあり方について。 消費者の動向が安くて質のよいものという方向に流れておりますが、岡谷市は都心開発に百貨店を核店舗として持ってくるということですが、高級品指向もあるということですが、どういう調査をなさって岡谷市の高級品指向の人たちが購買力がどのくらいあるか、そういうのは分析なさっておられるでしょうか。デパートは今、20カ月も売り上げを減少しております。先の議員さんの質問にも、今までの延長線上に工商の発展はないというようなお話が市長さんから出されておりますが、商業も同じだと思います。新しい分野に打って出るというようなことも必要ではないかと思いますが、この点、市長さんにお伺いしたいと思います。 次に、下諏訪ダムについて。 諏訪湖への影響ですが、これは万全の調査をしているということですが、監視、指導も今後はやっていくというふうに回答をいただきました。それで、つくられたばかりはダムにはアオコとか赤潮が発生しないんですけれども、長い年月たってくると出てくるということで、かなり諏訪湖の上流につくられるこのダムも汚染が学者の間で指摘されているわけです。 それで、もう1つはこのダムのもたらす自然破壊が、先ほども申し上げましたけれどもかなり日本のダムの中にもいろいろな事故が報告されておりまして、ここに環境会議諏訪の資料がありますが、洪水の後、ダム湖にためられた濁水が何十日も放流され、魚を奇形化したり殺したりした。これは高知県と岐阜県の2つのダムが挙げられています。また、ダムで土砂をせきとめられた下流の川は河床が荒れ、そこにダムの放流水を受けたため、それが鉄砲水となって川の両側を崩したり、はんらんした。ここで4つのダムが挙げられています。断層上にダムがあったため、地震でダム底に亀裂が入ったりダム湖の湖岸が崩れ、水をあふれさせた、ここでは3つのダム。ダム底の設計ミス、ダム基盤の測量計算ミスでダム底が破壊した、これが3つ。長野県の小諸ダムも挙げられています。ダム底の老朽化による決壊、ここで2つ。ダム湖の湖岸がダム湖の水の水圧変化で緩み、湖中に崩れ落ち水をあふれさせた、これが3つのダム。装置操作ミスによる災害、これが2つのダム。ダムをつくったため群発地震が生じた、これは長野県の牧尾ダムと黒四ダム。それから国立防災科学技術センターで堤の高さが 100m以上のダム42カ所中8カ所に地震が生じたという記録があります。それから気象異変としてダムの川の流量が減ったためにダム下流での冬のしみ上がりや夏の河原の照り返しで作物に害が生じたというような災害も報告されております。 ダムをつくるのを決定するのは県ですが、岡谷市が飲み水が必要ということで地元の要望が決定を左右したというふうに、これは思いますけれども、飲料水としての量の計算ですが、一応、医王渡橋の水量を見ますと、取水量の計算、また、せぎの水の取水を計算しますと、一番水の少ない時期にわずか少ないという数字が出ております。それで今の表流水を十分飲み水として確保できるのではないかと思います。もしできれば飲み水というか、どのくらい今、表流水でとれないのかという数字が出ていたら教えていただきたいと思います。こうした災害が指摘されるダムをつくらずに飲み水を確保するのがベストではないかと思いますので、この点に関して市長さんのお考えをお聞きしたいと思います。 次に、小井川水源の浄化方法について。 急速ろ過は薬品処理が多いですが、その中に硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムなどが使われ、岡谷市はポリ塩化アルミニウムが使われているそうですが、アルツハイマーの原因となるというようにアルミニウムが問題になっております。こうした指摘なんかは、薬品が急速ろ過では出てしまうと思いますけれども、どうでしょうか。それから現在、水質がとてもいいから急速も緩速も関係ないということでしたけれども、これは将来は上に公園が予定されておりますので、アユの養殖場などができるのではないかと思います。汚染も心配されますが、水はまずくならないのでしょうか、そこをお聞きしたいと思います。 次に、農業問題については、樋沢地区の今後の方向なんですけれども、本当に御苦労されていると思いますが、だんだん離農していく人がふえているという状況にあります。ぜひ、もっと農家の人たちが意欲を持てるような対策を考えてほしいと思いますが、なかなか22万円ですか、という予算では話し合いも視察もままならないと思いますけれども、その点、もう少し予算をふやしていただきたいというふうに思います。これはちょっともう時間がありませんので、要望としておきます。 次に、リサイクルの生ごみ処理機のことで、これはランニングコストも非常にかかるというふうに言われましたが、実際にはランニングコストもそんなにかからない機器をお示ししてあると思います。7万円の機械です。それからランニングコストは 1,000円の微生物を買えばいいというような状況にあります。保健衛生課がぜひこういう方向で進めましょうと取り組んでいることですので、ほかの市町村も取り組まれていることですが、積極的に対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 野溝道子君の再質問に対する答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(中島英光君) 老人保健福祉計画のところで再度、御質問をいただきましたが、努めて温かく答弁をしてお答えをしているつもりでございますので、ひとつ、そういうふうに御理解をいただきたいと思うわけであります。 他市の状況については、どういうふうに扱っていくか私どもが関与するところではございませんので、その点はそんなふうに御理解をいただきたいと思います。 老人保健福祉計画は年次計画を張りつけた計画ではありませんので、この計画を見ていただいても時期についてはわかりません。これはだれも分からないわけですが、といいますのは、計画の冒頭にも挙げてありますけれども、実情に応じたサービス水準の確保に努めるということになっているわけであります。この実情の推定というのが大変難しいところですので、そんな計画になっているわけであります。 御質問の在宅介護支援センターにつきましては、保健、福祉、医療の連携を図り、福祉の充実を期していく上からも設置について検討をしていくというふうになっておりますので、そういうふうに御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 野溝さんも少し幅広く、岡谷のまちの人たちの中には、いろいろな人たちが、いろいろな指向を持って生活されているわけですから、私は経済部長が答弁したように高級品指向の人もいるかもしません。それで私は今、御指摘あったように例えばディスカウントショップですね。私は消費者にとって非常に朗報だと思っているんです。中央通りの商業会の皆さん方にも今、ディスカウントというのは、野溝さんが言われるように安く売ればいいという、いいものを安く売ればいいというだけのものではなくて、私は1つにはあれは流通機構に対する挑戦だと思っているんです、商売の仕方としては。ですから例えば、外国製品でもバーターでもって入ってくるものはほとんど税関をクリアーしていくから物すごい安いですね。消費者から見ればバーターでこようと、税関を通ってこようと同じ商品ですから、いいものが安く買える、同じ商品であっても。だから、私はそれは税に関する問題にもかかわり合いを持ちますが、ある意味では流通機構の大改革を即するひとつの営業だと思っています。 ただ、この中にも、そういう御商売なさっている方がいるからお聞きいただければと思っていますが、昔から商いと言われるほど商売というのは利幅の狭いものを、小さいものを根気よくお客の信用を裏つけて、どうやって長年にわたって顧客に対するサービスをしていくかという問題で、1発で稼げばいいというものとは少し違うわけですね。そういうバッタ屋みたいな仕事をなりわいにしている人たちもいますが、私たちのまちにとっては、信用の置ける店が信用を置ける商品を末長く消費者と信頼関係の中で商品を提供してくれる、そういう商業層もなければ困るわけなんです。そういう意味では、大型店は大型店としての商いの目的を持っていますが、ディスカウントはディスカウントショップとしての魅力も確かにあります。そして同時に個店として大型店やディスカウントショップでは扱えないオリジナルな商品を提供してくれる、そういう特化した個店というものも、一般市民の中にはそういうお店を渇望している人もいるんです。ですから、あながちどの商いの方法がいいか悪いかという論議を、この議会ですべきことでは私はないと思っています。私は、野溝さんから指摘された、消費者にとってよりいいものを、より安く、たとえ短期であっても、そういうものを提供してくれるお店というものも、消費者の指向として非常に強い願望を持っているということは私も理解しています。そのことが、長い目で見たときに岡谷市商業活性化のため果たしてどうであるかという議論は、これは私も端的には答えを出し得ません。今の岡谷市商業界では、ある意味ではお店によっては客引き商品みたいなものもつくって、どれでも 100円だとか、10円で売るとかという、そういうことはある意味ではそれぞれの売り出しや、それからお店なり、もしくは町なり、商業界として顧客サービスのためにそういうディスカウントして売る場合も、これはバーゲンですか、バーゲンという言葉でよく言われますが、そういうものでサービスする場合もあるわけです。ですから、商業者は僕はうんとよくわかっていると思うんですよ。ただ、今、御指摘にありましたようにアウトレット・モールみたいな、そんなディスカウントショップが来ることが岡谷市商業として本当にいいのかというと、いっとき消費者は喜びますけれども、そのことによって商業が壊滅していけば、結局、最後のツケはだれがしょうかといえば、自分たちがまた松本市へ買いに行ったり、東京へ買いに行ったりと、大変不便を感じる。そういうふうにして町の商業をつぶした例だって全国にたくさんあるわけですね。ですから、私はあながちディスカウントショップを否定はしませんが、すべて、それがよしとする肯定論にも立たないという点で、全体の岡谷市の将来の商業に向けてまちづくりを考えていく。商業にとっても、そういうディスカウントの時代に来ているということは、だれよりも商業者が一番よく知っておられます。先般も中央通り商業連合会の何十人かの皆さん方とその話を申し上げたところ、よく承知しているが、その消費者へのサービスを自分のまちの発展と相あわせて考えたときに、ディスカウントショップ何でも歓迎、私たちだってやろうと思えばできますよということは言ってました。しかし、それをやることによって長い目では、地域商業を一生懸命やってきたしにせを片っ端からつぶしていってしまう。結局、後に何が残るかというと、ディスカウントショップはだめになれば早くたたんで次の場所へ移って行ってしまう例もあります、たくさん。ですから私は、余りこう一過性のもので工業も商業も考えるべきではないではないかなというふうに、これは私の私見をまじえてお答えをさせていただきます。 それから、ダムの問題については、御承知のとおり当時、治水ダムとしてスタートを切ったものを、せっかくのダムが単なる治水、治山治水のためにつくられるにしては将来にもその利用の道を閉ざされるということから多目的ダムに変更していただいて、上水としての使用を可能にしていただいた。そういうことで始まったものでありますから、水をとるためにダムができるわけではありませんから、その誤解はないようにしておいてください。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 水道部長。 ◎水道部長(高橋清志君) 小井川水源につきましての関連で、濁水処理のために使います薬品について御質問をいただきました。 現在、水道施設設計指針で認められております河川の水の濁水処理のために凝集用薬品として認められておりますものは水道用硫酸アルミニウム、それと水道用ポリ塩化アルミニウムの2種類だけでございます。水の浄化過程ではどうしても使用しなければならない薬品でございまして、水道基準によります濁水処理過程では使用しないわけにはまいりませんので御理解をいただきたいと存じます。 それから、取り入れの上流にアユの養殖場というふうなお話がございましたけれども、具体的にまだ私ども、どの程度のものかわかりませんけれども、その規模にもよりますけれども、魚の養殖、そんなに大きくなければ恐らく将来的にも水処理ができるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 教育次長。 ◎教育次長(笠原直行君) 生ごみ処理機の件でございますけれども、議員さんからいただきましたパンフレットを検討させていただきました。確かに値段は6万 9,000円ですか、それにバイオ菌の投入の1回の投入料ですね、 1,000円です。確かにこの値段でならいいわけでありますけれども、これは4~5人家庭用でございます。したがって、学校の場合ですと 220食から七百何食という、平均すると 500食ぐらいの、それに対する調理の切りくずとか、そういったものが出ます。それをこの処理機で処理していくということになりますと、非常にとても1台では足りません。これを投入しても大体、堆肥化になっていく場合に25日ぐらい経過しなければならないというような様子でありますので、もう少し大きな機械があるわけですね。それで見たわけであります。そうしますと大体、安いもので300 万円、いいものになりますと 400万円以上もするという、そういう機械があるわけです。それに投入する処理のその微生物剤ですか、それもやっぱり1回投入するごとに大体1万円ぐらいかかるというような、そういう費用がかかりまして、そうしますとなかなかこれは難しいのではないかということを考えたわけであります。 以上であります。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 野溝道子君、3回目の質問を許します。 ◆8番(野溝道子君) 8番 野溝道子です。 商業については回答いただきましてありがとうございました。消費者が価格に対する知識というものをますます学習してきていて、いろいろ不信感を持って、どういうふうに値段が決められるか勉強していけば、高級品指向という人口は減っていくのではないかなというふうに考えますが、これからまた勉強させていただきます。 学校の方の生ごみ処理機ですけれども、袋を統一ごみ袋にかえてから、重油の消費がふえたというふうにお聞きしますので、生ごみ処理については今後も検討をしていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(片倉久三君) 野溝道子君の一般質問を終了いたします。 片倉万吉君の質問を許します。         〔24番 片倉万吉君 登壇〕(拍手) ◆24番(片倉万吉君) 24番 片倉です。最終番ですけれども、順を追って質問をいたします。 きょうは12月8日で、52年前日本軍国主義がそれまで中国侵略戦争をアジア・太平洋全域へ拡大していったという端緒の日であります。日本では 310万人、アジア諸国では2,000 万人に及ぶとおとい命が奪われ、学徒出陣などで若い人たちが悲惨な最後を遂げられたというようなのもあります。日本共産党は命がけで侵略戦争に反対し、国民主権の日本を求めて唯一の党として、この惨事を再び繰り返してはならぬという決意で今日まで頑張ってまいりました。 質問に入りますけれども、本年度決算の見通しと来年度予算編成については幾人か触れられましたが、なお、決算見通し等について税収その他交付税その他はありましたけれども、そのほか何か特段変わったことはないだろうか。 1つは、非常に大きな事業に対する予算が計上されておりますから、予算執行上、問題はないだろうかということが危惧されます。 それから、こういう時期ですから、市税あるいは国保税等に対する滞納というような問題が大きく出てくるのではないか。そういった点で過日の新聞報道を見ると、悪質な人に対しては、強行的な差し押さえも構えて滞納整理をするんだというような記事がありましたが、その辺について、このような時期ですから差し押さえ、あるいは強権的な取り立てというようなことについては相当考えていただいて対応してもらいたい。そこらについて市税の滞納、国保税の滞納等の取り立て、何かありましたら、お願いをしたいと思います。 来年度予算編成については、この点についても先番の議員さんから篤と質問されました。特に国の税収の落ち込み等にかかわって地方交付税等は非常に減額されるだろうという危惧はあります。しかし、そういう中で国のいろいろの施策を見た場合に、国民に対する非常に大きな負担が次々にかけられているというような不安があるわけなんで、そういった点で国の予算はこれからですけれども、概算要求等で示された中において市民に対する影響、そういうようなことで具体的に何かおありでしたら、お聞かせを願いたいと思います。 2番目の福祉問題についてです。 1番目の岡谷、塩嶺両病院のソシアルワーカー、ケースワーカーの配置についてでございます。これは難病患者の団体の人からの要望でありますが、両病院にケースワーカーを置いてもらえないかというふうなことであります。難病患者の協議会では毎年4地区に分かれて年1回ずつ、県の事業でもって医療相談なんかをやるそうです。これには相談には医師が4人参加されて、岡谷病院の院長の草間先生もおいでになったようですが、4人の医師、それから社会保険の係官、保健婦さんたちが参加して、その相談に当たるようです。そこで、一番やはり相談で時間をとるのはソシアルワーカーとの話し合いのようです。そういった点からいって、諏訪郡下、富士見高原病院、諏訪中央病院、日赤、共立病院などには、そのような専門職を持った人がおられるようですけれども、そういった患者さんの要望として岡谷、塩嶺両病院にケースワーカーを配置できないだろうか、専門職の人に当たってもらって十分話ができるようにというふうに言われました。これらについて両病院においては、これにかわるべき役割をもって当たっておられると思いますけれども、その人たちがどんな状態にあるか。これから、どんなふうにこういう要望があった場合に考えていくかという点で、ひとつお答えを願いたいと思います。 2番目の保育制度の改悪でございます。厚生省の保育問題検討会が11月17日の会議でもって見直しのたたき台が示されました。これには異論が相次いで新たに報告書が提出され、さらに、この12月の14日に再度、報告書案を検討するというふうに言われておりますが、厚生省の行おうとしている見直し案の方針、方向は、今までの公的責任をもっての範囲を所得で制限して、国で決めた10段階の保育料のうち7段階以上の家庭は、親の責任で保育所と直接入所の契約をとる。これは全国的な平均でいけば約半数にわたるそうですけれども、年収約 483万円、約 500万円の年収の家庭は直接入所の契約を結ぶ。それ以下の人たちは措置制度のもとで保育をしていくというような内容だそうです。 保育料について、そういう措置がとられた場合に国の補助あるいは市のそれに対する補助等が自治体の勘案によって左右されてくるというようなことで、子供を持つ親御さんたちは保育料のアップに通ずるではないかという心配を持っております。 それから、時間延長あるいは乳幼児の委託入所というようなことは特別な扱いになるから特別料金を親が負担しなければならない。それから、給食といいますか、おやつといいますか、そういったものも親の自己負担というような内容が示されたようでございますが、これについては、これにかかわる人たちが署名等をやりながら、この制度改正に対する運動を起こしております。こういった点で、非常に今までの、保育に欠けた子供さんを国や自治体が責任を持ってやるという、これは憲法に基づいて行われている制度ですから、そういうものを、措置制度を自由な入園契約に切りかえていくということは大きな制度改悪だというふうに思うわけですけれども、そういった国の動き、これに対する対応、ありましたらお聞かせを願いたい。 3番目の年金制度の改悪であります。厚生大臣に提出された国民年金、厚生年金保険制度改正に係る意見書、これは臨調行革大綱に基づいて94年度に年金改悪の構図を明確にしたものとして問題が提起されております。厚生年金、共済年金など被用者年金の老齢年金支給開始の年齢を65歳に繰り延べていく、年金額の切り下げ、スライドによる年金額改定を後退させて基準の見直しをやろうとしている。それから、保険料値上げの路線の容認ということで、適切な段階的な引き上げを意図しておる。ボーナスからも保険料を徴収する。それから雇用保険の失業保険給付をもらっている人たちの年金の併給禁止、一緒にもらえなくなってくるというような内容で、非常にこれとても年金生活をする人たちにとっては大きな問題だろうと思いますが、これとても、まだ決まったわけではございませんけれども、そういった意見書の案が提出されて、今、検討を進められているという話でありますので、これらに対する国の動き、それから、これらに対してどのような対応をしていくかという点、ありましたらお願いをしたいと思います。 4番目、入院給食等の保険外しであります。この問題は9月の議会でも取り上げ、一応、御答弁をいただきました。厚生省の諮問機関である医療保険審議会の小委員会では11月25日に健康保険の給付範囲の見直しの建議案を提出しました。この中で問題点は病院食の費用負担についてであります。平均家計における食費というものを勘案して、この相当額は患者負担にすると。材料費相当分は月2万 1,000円から2万 4,000円くらいで、これに対しては自己負担を導入するという問題であります。この病院食の自己負担というような点について、実際、今、岡谷病院ではこういった費用、岡谷病院、塩嶺病院では給食費というものはどのくらい1人にかかるだろうというふうにお尋ねしたいわけですけれども、同審議会では、12月8日ですから、きょうの会合で建議書を一応まとめていくという方向にあるようです。これに対して老人医療費の入院患者にも同じような措置がなされていくということでありますが、患者の経済的な負担というものは非常に大きくて、払えなければこれは入院できないわけです。それから給食費に対する考えとしては、治療の基本が崩れてしまうのではないかというふうに思うわけです。それから入院の中で会得した給食の材料というか、そういうものを学んで退院後もそれに準じて自分から管理できるわけですから、そういったものがなくなってしまう。給食費の支払いということになれば、私は払えない、払わないでもいいということで外食が来たり、あるいは家庭から持ち込まれるということになれば、病院における栄養管理さらには衛生管理という点が保障できなくなってくるというようなことで、これとても患者団体やら、あるいは社会保障制度を求める人たちの大きな運動が今、署名活動を通じて行われているわけですけれども、これらについてひとつ、どんなような対応になっているか。国の動き、それから病院当局、あるいは自治体病院協議会の市長さん方、どのような運動をなさっているか。前回もお聞きしましたけれども、問題がここにはっきりしてまいりましたのでお尋ねをしたいと思います。 5番目の車いすの充足であります。過日、社会福祉協議会に対して東堀の藤森さんという人が自分の旅行に行く費用を行かないで4台の車いすを寄附されたという記事が載りました。市は大変ありがたいことだと。それから、市には30台ほどあるけれども、まだ車いすを待っている人たちが10人ほどいるという記事でありましたけれども、これからの高齢化社会、それから市の福祉政策の中において車いす1台どのくらいかかるか知りませんけれども、できることなら、待っている人が10人程度いるというのですけれども、それくらいは充足させて待ちのないように使わせるくらいの対応はできないだろうかというふうに思うわけです。こういった車いすというのは現今の情勢からいけば、これが求める人たちというものは年々ふえていくのではないかというふうに思うわけで、このくらいのものは市が率先して充足していったらどうだろう。過日、私もここで取り上げた各小中学校にファックスということを申しましたけれども、検討してみるということでありました。しかし、市の業者から各中学、小学校へファックスを寄附していただきましたけれども、現代のこういう時代において、1校にファックスの1台ぐらい当たり前のことだというふうに私は思うのですが、それとても市民の寄附によって賄われるというような点、ここらはもう少し細かい配慮というものがあればよかったなと。寄附していただいたから、それでいいですけれども、その辺について大きい仕事はやるけども、小さいところに本当に目が行き届いているかどうか、ここら辺についてはやはり市政の場で見直さなければならない問題だろうというふうに思います。 それから、大きい3番の入札制度の見直しであります。 この問題については先番の議員さんが触れられましたけれども、けさの市民新聞を見ると、茅野市では10月に検討会を発足させて、今度の議会の中で、具体的な内容は検討中だけれども、中身は中間報告という形でなされました。こういった点では市民に対して、議会に対しての報告は市民に対する報告というふうに受けとめるのなら、岡谷市より茅野市の方が、より市民に対するまじめな姿勢ではないかというふうにも言えるのではないか。そういった点で入札制度の見直し作業等について、もし何か、このようなこと始めているぞというような内容がありましたらお聞かせを願いたいと思います。 4番目、中型店相次ぐ出店と既存商店への影響。 この点は今、野溝さんも言われましたけれども、岡谷市の今の現状を見たときに、次から次へ大型店が今度、中央へできるという計画のようですし、あるいは先番の議員も触れられたように吉田館の跡へ店ができ、さらには田中線の沿線にもできるというような、あるいは最近のうわさによると丸興の跡地にもできるというような状態で、大型店、中型店の出店が次々に出てきておりますが、岡谷市の現状はどんな状態に推移しているかということ。既存商店の売り場面積や売上額と、こういう大型店、中型店の対比というような点で何かおありでしたら、ひとつお聞かせを願いたいと思います。 5番目は先番の議員が触れられましたので省いておきます。 6番目の塩嶺王城パークラインの開通と小野道の拡幅改修についてです。 辰野町、岡谷市、塩尻市の3事業体が取り組んで非常に立派な、眺望のいいところへ塩嶺王城のパークラインが開通されました。これ私、地元におりまして、もし地元の側から、あのパークラインへ直接登るということができればいいなというふうに、これは区民がひとしく望んでいるところです。小野道の改修はトンネル当時から騒がれて、逐次、市も努力されてきましたけれども、民家があるところで一とんざという状態であります。小野道の拡幅改良等については、このパークラインができたから、なおさらのこと、これにつながる道として年次計画をもって拡幅改良していただきたい。山につくる分はほとんど区有地でありますから、区の交渉というようなことは、用地の交渉ということはなくても済むというふうに思います。これについては私は、市長との話し合いの中で、片倉さん、反対していたではないかというふうな笑い話で言いましたけれども、小野道の拡幅改良延長については何度かこの場所でもお願いしたとおりでありますので、お聞かせをいただきたい。 細川内閣の4カ月であります。 細川内閣は、世論調査によると相当の支持率を持っているというのを、この機会というばかりに、先番の山田議員が列挙したとおりに金権腐敗汚職のゼネコン汚職の解明というものをすりかえて小選挙区制に持っていくような政治改革に狂奔している。消費税のアップも公然と言い始めた。米の問題は、きょう問題になった自由化の道をあける道を既にアメリカとは内密で通じ合っていたというようなことまで暴露されてきている。先ほど申し上げた保育制度の改悪、患者負担を強めるような医療保険の改悪、年金支給の開始の改悪、あるいは各種公共料金、郵便料金、NTTの電話料まで一斉に値上げしていく。それから緊急経済対策の目玉として規制緩和、これは大きい企業や大手の財界の要求を入れての緩和、規制緩和というようにとれる節があるわけですけれども、そういった点。さらには憲法に新しい条文を加えてPKO、あるいは国連常設部隊を設置して、いつでも海外へ出て行くというような憲法じゅうりんの方向。こういったようなものが次から次に出されてきているわけです。こういった点について、この細川内閣の4カ月の政治姿勢というものを市長はどんなふうに受けとめているだろうか。この点を質問をいたしまして、この場では終わりたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 片倉万吉君の質問に対する答弁を逐次求めます。 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 最初に、本年度決算と新年度予算のところで御質問のありました点について御答弁申し上げます。 決算見通し、それから予算執行面についてでございますが、現在、年度の中途でございまして、計上予算に沿った形で各部が努力しているところでございます。 それから、滞納の点についてでございますが、この点につきましては、厳しい時期であるからこそ、どなたにも同じでございまして、私どもも初めから強権を執行するということで対処しているわけではございません。厳しい内容について、こういうわけだからという御相談、私どもの方へ賜り、その中で個々に応じた分納ですとか、御相談をしていくという状況でございます。 それから、概算要求の中で市民に対するということでございますが、概算要求という現段階での状況でございますので、地方財政計画等の具体的な内容もまだ示されておりません。今後の様子を見守ってまいりたい、そんなように考えております。 それから、3番目の入札制度の問題でございますが、茅野市で発表されました、それはあくまで、まだ中間発表ということのようで、私どもの検討はしている内容も茅野市さんとほぼ同じ内容であるわけでございます。先日来、御答弁がありましたように、具体的な運用基準の策定を初めとしまして透明性、公平性の確保のための検討を続けているということで、積極的に対応しているということで御理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 岡谷病院事務長。         〔岡谷病院事務長 中原寛毅君 登壇〕 ◎岡谷病院事務長(中原寛毅君) それでは、2番目にいただきました福祉問題での(1)番、岡谷、塩嶺病院へのソシアルワーカーの配置ということですけれども、岡谷病院におきましては、ソシアルワーカーの配置につきましては現在、配置してございませんが、医療相談等につきましては医師、総合案内、医事担当、リハビリ科を初め各部署において患者さんを初め家族の皆さん方からの相談には対応してまいっております。今後、岡谷病院において専門職としてのソシアルワーカーの配置につきましては、訪問看護等の状況を見る中で、法的には設置義務はございませんが、今後の課題として考えてまいりたい、このように思っております。 次に、(4)の入院給食費等の保険外し、これにつきましてお答え申し上げたいと思っております。厚生省の諮問機関であります医療保険審議会の小委員会が、現在、全額保険対象となっております入院患者の給食費、このうち材料費における部分ということになりますが、この部分については患者負担とすることの報告案が報告されまして大きな問題となっておるところであります。具体的には、医療保険審議会の全員懇談会で小委員会で作成されました建議案をたたき台として現在、審議がされているところであります。今後の審議内容でどのように判断されるかはわかりませんが、これらが保険から外され、患者負担となるようでは、ただいま議員さんのおっしゃるとおり患者への影響は大きく、また、医療の基本的に係る問題でありますので、関心を持って動向を見守っているところでございます。 この制度の改正に対しては全国自治体病院開設者協議会、全国自治体病院協議会、日本病院会等関係団体が一丸となって、制度改正に対する反対運動の総決起大会を開催するとともに、国、国会議員への陳情運動を重ねてまいっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 塩嶺病院事務長。         〔塩嶺病院事務長 堀田 貢君 登壇〕 ◎塩嶺病院事務長(堀田貢君) ソシアルワーカーの配置のところで塩嶺病院の対応についてお答えいたします。 一般的な医療相談等につきましては医事課の窓口に医療相談所を設けまして適宜、相談に応じているところでございます。それぞれ治療等専門的な分野につきましては、それぞれの現場のところで対応しております。現在、ソシアルワーカーについては配置されておりませんけれども、今後の課題であると考えております。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 橋爪茂雄君 登壇〕 ◎民生部長(橋爪茂雄君) 2番の福祉問題の中で(3)の年金につきましての御答弁をさせていただきます。 年金制度の見直しにつきましては、ただいま議員さんがおっしゃいますように、国の年金審議会が平成6年の年金財政再計算及びこれに伴います年金制度改正について検討してきておりましたが、10月には意見書を厚生大臣に提出しました。基本的な視点の主なものにつきましては、21世紀の高齢化社会においても老後生活の支柱となり得る長期的に安定した制度の運営だとか、あるいは雇用システム等とも連携のとれた年金制度の構築、あるいは高齢化が一層進行し、出生率もさらに低下、将来1世帯の保険料負担は従来見込みより増大するということ。また、現世代と年金受給世代との適切なバランスを確保する見地から制度の総合的な見直しをするというような主な視点のもとに検討なされたわけでございます。本格的な高齢化社会にふさわしい制度の見直し、年金制度の長期的安定、公的年金の一元化、こういった内容で検討してまいりまして、政府はこの意見書を踏まえまして年明けに改正法案を国会へ提出するようであります。先日の新聞報道では厚生大臣の考え方も報道されておりますが、いずれにしましても今後、国におきましても十分検討されることと思っております。国民の老後生活の主柱であります公的年金制度が、来るべき21世紀の超高齢化社会において、その役割が十分果たし得ることが大切と考えております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 保育制度について私の方から簡潔に御答弁申し上げます。 議員さんが御質問の中で経過、御指摘をなされたとおり、現在、保育制度の見直しについて議論が交わされていることは御案内のとおりです。長野県市長会初め北信越市長会、全国市長会においては、現行の制度を継続できるよう、その方針を曲げないよう要望をいたしておるところであります。 現在は非公開の保育問題検討会での審議検討がなされておりまして、公表されていない段階でありますし、また、もし、その内容がいずれ前進の段階にあるとすれば、児童福祉法の改正を行うためには中央児童福祉審議会の承認が必要になってまいりますので、いずれにしましても、この問題が具体的に公な議論の場に、検討審査の内容が出てこないことには、その見解を明らかにするには少し今は時期尚早ではないか、かように思っております。ただ私が一番危惧しておるのは、かねてから就学前教育としての幼稚園制度と、それから保育制度は措置を必要とする児童に対する福祉法として保育制度があるという点から、思わぬところで、このことが意外と論点を分ける大事な課題になるのかなという気がするんです。しかし、長野県の場合には、保育制度をもってこれに対応するとして、就学前教育である幼稚園制度との制度の取り入れと推進は余り闊達にやってこなかったという点では、あながち選択した岡谷市のみの責任でもございませんし、県並びに国をあわせて保育制度についていろいろの議論が出てくることになるだろうというふうに思っております。 それから、入院給食費の問題は中原事務長から申し上げたように、保険外し反対の立場で強い抗議行動が今、私どものところでも行われております。 それから、塩嶺王城パークラインのところで三沢から直接にということでお話ありました。三沢地区の場合は、高尾林道と小野道の拡幅の問題と、それから同時に山の手地区の将来の土地利用計画を地元がどうお考えになっているかを、ひとつ聞かせていただきたいということをこの前、申し上げてまいりました。私はパークラインは冬になれば積雪があれば大変な道路になってまいりますから、市街地へつながる道路があれば、これが1つの周遊コースみたいな形になって、いずれにも利用できることになるのですが、冬季間等のことを考えれば、上の道一方を当てにして下の開発をしたら大変なことになるという点では、必ずしも小野道線の拡幅を急ぐことが地域にとって必ずしもいい結果にはならないようにも思うわけですが、いずれにしましても、これは地元に皆さん方と十分に協議をしてみる必要がある課題だ、かように認識をいたしております。 それから、細川内閣4カ月の評価について、私がどうも評価するような立場にはありませんが、一般、私どもが耳にする話や、今まで自民党政権時代と今日の時代との相違を見てまいりますと、私は細川総理は大変国政を進めやすい環境に、むしろ今までの自民党より、あるはずだと思っています。自民党が今まで提案して反対していた人たちが今、提案者ですから、それはこのことが通せないようでは細川内閣も大したことはない、私どもはそんなふうに思いますね。問題は、各政党間の調整をいかに真摯に行っていくかという点で、どれだけの技量を発揮できるかというところにかかってきますから、いずれにしましても、懸案の問題が多少の内容の差異はあるにしましても、古くは3代も前の総理の時代から提案されてきている問題が、図らずも反対された政党連合政権から国会への議案提案になっているわけですから、国民にとって、そのことのよしあしはともかくとして、あのときの反対とは一体何だったのかなという思いを私たちに持たせる部分もかなりあります。ですから、人が変わるという話はありますが、政党もそんなものかなと思いながら、私たちはいずれにしても国家の大勢に誤りなきを期していただくという点で、国会が議論している内容にいささか疑義を持ちながらも、健全な国政運営に最大の責任を持って努力をしていただくことをこいねがうというところで、むしろ、これからの進め方に御期待を申し上げたり、再び野党になったら反対にならないように、その辺のところもよく考えて国政を進めていただけるようにしていただければ、こんなふうに思っております。いずれにしても国民から見るとわからないこといっぱいありますね、言行一致しないことが。そのことが、いずれにしても国民に問われる大きな課題ですから、その場しのぎの政治であってほしくないという点では、1人の国民としては厳しい目でその動向を見守っていきたい、そう思っています。 ○議長(片倉久三君) 岡谷病院事務長。         〔岡谷病院事務長 中原寛毅君 登壇〕 ◎岡谷病院事務長(中原寛毅君) 済みません、1つ答弁を落としてしまいまして。 患者給食ということで、材料費のことでいいですか。当初予算の中では、岡谷病院、塩嶺病院ともども材料費としては 730円という予算計上をしてございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。         〔福祉部長 中島英光君登壇〕 ◎福祉部長(中島英光君) 2番目の福祉問題のところで、車いすの充足についてお答えを申し上げます。 現在、福祉課と社会福祉協議会合わせまして40台の余、車いすが設置されております。この車いすは一時的に使用の必要が生じた場合に貸し出しているものでありまして、御指摘によります車いすの不足でございますが、おおむね需給のバランスがとれて貸し出しがされているところであります。 ただ各種行事、社会福祉協議会の車いす体験学習だとか、学校の福祉体験学習等の行事があるわけですが、そういう場合には一時的にたくさんの車いすを使用する場合があるわけでして、この場合には、この必要なものを、ある時期かけて確保するわけですが、その確保の時期と貸してほしいという必要な時期がかち合ったような場合には若干、不便をかける場合もございます。この部分が待機者というような形で報道されたものであります。今、福祉課の窓口へ行って見ていただいても何台かストックがあるような状況でございます。したがいまして、一般的には余り支障のない状況になっておりますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。         〔経済部長 横内啓吉君 登壇〕 ◎経済部長(横内啓吉君) 4番目の商業関係の御質問にお答えを申し上げます。 大型店の面積等の比率の御質問がございました。岡谷市全体の売場面積に占めます大型店の占有率について申し上げますと、平成5年3月1日現在の統計によりますと、岡谷市は46%でございます。他市の状況では、諏訪市が45.5%、茅野市が47.2%、諏訪郡は33.9%でございます。また、占有率の高い都市では塩尻市が57.1%、伊那市が53.3%、長野市が51.5%と、いずれも50%を超えております。長野県全体では40.5%でございまして、17市の平均では45.7%となっておりますので、当市は県下17市の平均値とほぼ同様になっておるという状況でございます。 なお今後、アピタの増床でございますとか、あるいは御指摘のございましたSSV、ながの東急の出店等が予定されておりますところから、これらが加わりますと占有率は高くなるものと予想がされます。 影響についてでございますが、市で実施をいたしました商業区影響調査によりますと、売上を伸ばしたいとする店では、店舗売り場の拡張、品ぞろえの変更、グレードアップ、外販の実施、独自の販促、サービスの向上、駐車場の整備など多様な消費者のニーズへの機敏な対応に加えまして、大型店との相乗効果を増加の要因として挙げていただく店も相当数ございますので、大型店との共存共栄をそんな中で営業活動の中に取り入れている店もございますので御理解をいただきたいと思います。 なお、販売額の、これは平成3年の商業統計調査でございますが、大型店の占めます販売額は約23%となっております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 片倉万吉君、2回目の質問を許します。 ◆24番(片倉万吉君) それでは、2回目を行います。 1番の決算見通しの中で、予算執行で危惧される面というのを聞いたわけですけれども、具体的な例が、例えば中央地区の再開発事業というのは12月事業認可を受けて着手するということで8億円以上、予算を組んであるんですけれども、そういったものが執行できるというふうに言い切れるかどうかという点では問題があるのではないか。駅前のときも、かつてそういうことがあって見送られたということもありましたから、その辺が非常に心配で聞いたわけです。その辺どうでしょうか。 2番目の入札問題ですけれども、入札問題、きょうは茅野市の市長並びに助役の答弁なんか見ると、非常に懇切丁寧に今の現状を詳しく述べているわけです。それで、さらに国や県のを見ながら、ひとつ検討するというような回答をもらいました。内容については、これがいいかどうか私はわかりませんけれども、少なくとも、ここまでやはり答えているという点では親切があるのではないか。この問題は9月の段階も、みな聞いたところでありますから、市としても今はどんな進状況にあるかくらいのことを言われてもいいではないかというふうに思いますので、その点もう1回お伺いをしたい。 病院の方の関係のケースワーカーの問題ですけれども、それぞれの立場で、みんな患者さんに対応しているという話でありますけれども、ほかの日赤だとか中央病院、共立、その他4つくらいあるそうですけれども、そこでは兼職という形かどうか知りませんけれども、それ相当の専門職を置いて相談に当たっているという点では、患者の中でも、そういう要望があるようですから、今後の問題として検討すると言われましたけれども、もう1度やっぱりその点どうだろうと。それは病院ばかりではなくて、市の当局、助役さんあたりの見解もお聞きしておきたいと思います。 2番目の中の2ですけれども、保育問題、年金問題、入院患者の給食外しの問題等については、現制度を守りながら反対の立場で努力されるという回答がありましたから了解します。 車いすの問題については了解いたします。 相次ぐ中型店の出店の売り場面積の経緯ですけれども、岡谷市の場合では、ほぼ全県的な推移にあるというのですけれども、これから言われた東急だとか、丸興だとか、ユニーというようなものがもし開店されたということになると五十数%になるのではないか。県下でも1~2のランクにいくのではないかというふうに思うのですけれども、そういった点はそういう認識でいいかどうか。 それから、パークラインの件ですけれども、確かに、あの辺一帯の開発を考えて小野道の拡幅整備等についても検討するというふうに言われましたけれども、高尾林道の場合には、高尾山の裏手を通って直接我々の利用という点では非常に使いづらい道なんです。(「リーン」予鈴)高尾の間を縫って取りつける道路というものは非常に鋭角でありますから、非常に使いにくい。それから林道に沿って岡谷方面に下るならいいけれども、非常に遠回りにもなる。しかも小野道は直線コースで行けば非常に短距離でつなげることができる。これは将来にわたって周辺開発を同時に考えたらどうかという話がありますから、そういうふうに受けとめておきたいと思います。 細川内閣の4カ月については、市長さんも非常に疑問を持たれているようですけれども、確かに、きょう、あえて12月8日を言ったのも、あの戦争中、細川内閣のおじいさんが第2次近衛内閣のときに、非常に思想弾圧しながら強権的なファッショ的な政治をしいて戦争の道へ持っていったと。そういう中で翼賛会、あらゆる政党がみんな解散して、社会党あたりも解党して、労働組合も解散して、翼賛会にみんな加担していって、あの戦争の道へ入って行ったわけです。そういった点では、今度の社会党の今の状態を見ると全く同じ轍を踏んでいるのではないかというふうに思うわけです。その点においては、あの戦争の当時の翼賛政治、天皇制を中心にしたファッショ的な侵略戦争に持っていった事態を彷彿させるような今、状態があるわけですけれども、そういった点では1つの教訓として、戦争に持っていった翼賛体制というものがいかに恐ろしいものであったかという教訓をくみ出さなければいけないのではないかというふうに思うわけです。 さらに、歴史の教訓としては、日独伊三国同盟によって日本があのような戦争拡大の道を踏んだわけですけれども、現在、そういう要素がないかといえば、そうでない。日米安保条約に基づく日米軍事同盟があって、50年たっても日本の国土の中に 200以上のアメリカの基地を置いているなどという国はどこにもないわけです。それで、しかも、それに対する大きな国の予算が注ぎこまれている。(「リ・リーン」終了)それでアメリカの軍隊はいつでも、どこへでも出て行ける。海外というか、これから世界的な憲兵としての役割を果たしているというような、このような国も実際にはないわけなんで、そういった点では今後の日本のあり方としても、きょう、こういう機会にして、どうしても日本の基地を撤去して、日本が完全な独立国になる、そして平和の道へつく、憲法に従って平和の道に進んでいくということが、きょうを迎えた反省でなくてはならないのではないかというふうに思うわけです。かつては23年間も弾圧の中で苦しんだ共産党でありますけれども、現在は公然とこのように活動をしているわけです。きょうの、この記念日を迎えるに当たって、本当に平和と国民のために一層努力しなければならないというふうに今、決意しているところですけれども。 以上、2~3点お聞きして質問を終わりたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 片倉万吉君の再質問に対する答弁を求めます。 都市開発部長。 ◎都市開発部長(阪口進一君) 中央町の再開発の件でございますけれども、この議会でも市長から1~2の反対者の対応については積極的に今後とも対応していきたいと御答弁を申し上げましたとおり、現在の段階で、事業の見切り発車というか、そういうふうな無理な執行をするというふうなことは現在のところ考えておりませんので、執行につきましては若干困難な部分もあるかと思いますが、今後とも最大限の努力をしてまいる所存でございます。 ○議長(片倉久三君) 総務部長。 ◎総務部長(武井康純君) 具体的な内容についてということでございますが、中間的に申し上げて、それが一体どうしてその公平につながるか、透明につながるかというあたりを細かく検討しておいた上でないと、いたずらに、ただ問題だけを提起したということではまずいかというように実は考えるわけです。そこで指名基準の内容についてお話し申し上げたわけでございますが、指名基準の点につきましても、事務段階でチェックするというようなことで、岡谷市建設工事入札等制度合理化対策要綱に基づいての内容の検討を行っているところでありまして、事務レベルの段階でのことでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 岡谷病院事務長。 ◎岡谷病院事務長(中原寛毅君) 2番目にいただきましたソシアルワーカーの件ですけれども、近くの病院の、病院そのものの内容によって、例えば中央病院におきましては老人保健施設を持っております。これはもう義務づけなんです。それから日赤病院等につきましても介護センターを持っています。その点で義務づけということになりますけれども、先ほど私どもで岡谷病院については法的には今のところソシアルワーカー設置はないということで、基本的には今後の課題として考えてまいりたい、こういうことでお願いしてあるわけですけれども、よろしくどうぞお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。 ◎福祉部長(中島英光君) ソシアルワーカーについて、福祉の相談とのかかわりが非常に深いので、私の方からお答えをさせていただきたいと思うわけですが、市の福祉部門のケースワーカーの業務の中に相談業務がありますし、社会福祉協議会の方にも心配事相談があります。それからまた、高齢者障害者サービス調整チーム等の調整などがあるわけでありますので、医療部門と福祉部門の連携を一層深めていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。 ◎経済部長(横内啓吉君) 4番のところで大型店の占有率につきまして再度御質問をいただきました。 お話がございました3つの大型店の面積につきましては現在、それぞれの段階で検討がされておるところでございまして、まだ具体的に正確な面積に至っておりません。したがいまして、その時期がいつになるかというようなこともあるわけでございまして、それらのときに県内の数値がどういうふうになっておるかということも変化の1つでございますので、今の時点でどんなランクになるかということは具体的に申し上げられませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 持ち時間がございません。 ◆24番(片倉万吉君) 時間がないようですから、これで終わりたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(片倉久三君) 片倉万吉君の一般質問を終了いたします。 けさほどの林 稔君の議事進行発言について、議事録精査の結果、理事者から発言を求められておりますので発言を許可いたします。 企画部長。 ◎企画部長(鮎沢茂登君) 先日の答弁でありますけれども、県の景観条例に沿う内容で検討をされているとの答弁をいたしたものでありまして、県と調整しているとの答弁はいたしておりませんので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 林 稔君、よろしいですね。 これにて一般質問を全部終了いたしました。         ------------------ ○議長(片倉久三君) 本日はこれをもって散会いたします。         午後2時37分 散会...